第86話 追加出費
サイちゃんとミシェリーが「買取所」の外で、私は「買取所」の中でカーテンを被る、といういつもの状態でしばらく待っていると、向こうも待機していたのか、ミシェリーと同じぐらいすぐに、でもずっと大きな魔法陣が出てきた。
その魔法陣から出てきたのが、3人はしっかり革鎧かな? で武装した、ミシェリーより年上の男の人3人組だったのもまぁそうかなだったし、後の13人がサイちゃんと同じか更に年下って言うのも、正直予想してた。
サイちゃんとミシェリーに説明を任せてそのまま雇用決定。13人の売り子の子達には、1人1つ「背負い籠」(10DP)をプレゼント。大丈夫。一応まだ端数だから。うん。
「…………まぁ、そこまで高額ではなかったから、ヨシ」
で、サイちゃんとミシェリーを含めた18人が、わーっと「森」環境階層のどこかに移動していったのを見送って、「買取所」のオプションを開いたんだけど……どうやら、追加DPは必要らしい。
拡張の最大値は「店舗規模」が6段階まで、1段階1千DP。「支店追加」が4つまで、50DPずつ増えていく。「店舗間移動魔法陣」がこれも1千DP。店舗ごとに追加。らしい。
えーとだから、「支店追加」を4回する事で合計500DP。「店舗間移動魔法陣」を本店含めて5個設置するから5千DP。「店舗規模」は……「店舗間移動魔法陣」を設置できるのが3段階目からだから、2回上げるとして2千DP。
「7千500DPか……一応出せはするな……」
必要な事だから仕方ないね……。残高は2万2千DPぐらいになるけど……。
一応維持費を確認。6千300DP。うん。大丈夫だな。これ以上は全く使えないけど。
「とはいえ……人がたくさんいるから、今すぐに「買取所」を移動させると大騒ぎになっちゃうな。……北上さんは「野原」環境階層か」
使い倒している150文字の看板に『お知らせ 本日夜中に「買取所」が各階層の「安全地帯」に1つずつ設置されます』と書いて、「野原」環境階層の「安全地帯」の端に設置した。……うん。赤点の動き的に、ちゃんと見てくれたな。よし。
掲示される依頼の方は「買取所」による自動生成で、その対象は「買取所」がある階層に配置された採取可能配置物だ。だから、私からやる事は特にないんだよな。
流石に通常ガチャも全力MPだと回数がすごい事になっている分、そこそこレアリティのついた採取可能配置物も増えていたりする。モンスターや罠は一切出てこないんだけど。相変わらず。どうして?
「あ、そう言えば全く分からないアイテムっぽいものがあったな」
通常ガチャの事を考えて、ようやく思い出した。そう、あの全く読めない、異世界語と思われる謎の名前。これも相当な数になっている。あれを調べた方がいいだろう。
とはいえ、魔法の世界のアイテムを下手に扱って大変な事になるのも困るから、出来ればこう、「調べる」事が出来る感じの道具を使いたいんだけど……。
「ミシェリー達に聞こう」
護衛枠が4人に増えたんだから、聞けばいいんだな。たぶん。恐らく。
貴重品だと言われても、こっちには錬金鍋とものすごくたくさんのMPがあるし。……まぁそれでもどうにもならないっていうのもあるだろうけど。
「でもとりあえず、私もいつも通りの事をしておこう」
具体的にはごみを「洗浄」からの「修復」する事だな。「何らかの木片」の分母が大きいやつから、大きなテーブルが出来るって言うのも分かったし、こっちの「安全地帯」の「飲み水の噴水」近くに設置しておけば、サイちゃんたちが便利な筈だ。
私の分の果物採取は……まぁ、明日以降でいいかな。明日になったら、たぶん、次のキャンプの人達が来るだろうし。「買取所」があるなら、そこまで離れた場所まで探索には出ないだろうし。
ドライフルーツは、まだある。大丈夫。……流石に10日分程度の食費ぐらいは出せるから、大丈夫。
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