第61話 使いにくいはお得

 まぁ今は「マスターホーム」を広げて、家具をたくさん置いて、窒息までの時間を延ばして「マスターホーム」で眠れるようにすることが優先だ。家具の類は、同じものを2つ以上置いても1つ分しか効果は出ないけど、レア度が低くても多少は効果がある、という仕様を確認しているし。

 そのためにはDP100倍とはいえ部屋を広げるしかない。少なくとも、最初からある3m四方の「小部屋」1つでは入る家具の数にも限りがある。というか無理があった。だから今シミュレーションで少しでも少ないDPで大きい部屋にならないかがんばってるんだし。

 「小部屋」を2個足して「中部屋」を1個くっつける。今の時点で6×8の48マスで1万9千DP……やっぱ高いな「マスターホーム」の部屋設置。ダンジョンマスターを外に出す為なのかもしれないけど。もしくは家具効果が大きいって事なのかもしれない。


「……下手に大きな部屋にしようとしないで、「通路」で「中部屋」か「大部屋」を繋いだほうがマシかな……?」


 「小部屋」を角に動かしたところまで戻り、「通路」1個と「大部屋」を1個設置。「大部屋」は10マス四方だから100+4の104マスで4万1千DP。

 ……ほんと100倍が重いな。これだけでほぼ新規階層と同じくらいいったんだけど。いやまぁうちのダンジョンはドがつくローコスト経営なのも確かとは言え。

 でも部屋の方がDP効率はいいんだよなぁ、と思いながら、最初の「小部屋」以外を消して、「小部屋」を中心近くに持ってきた。そして風車みたいな形で「小部屋」を「大部屋」で取り囲む。


「あ、これでも壁は無くなるんだ。とはいえこれだけで16万DPだから、流石にちょっと高すぎ……んん?」


 ここで今更な仕様の確認だが、「フィールド」画面(「マスターホーム」を含む)で「通路」その他を配置する時、「通路」1つが10DPであり、これは自由に配置する事が出来る。

 一方で「小部屋」を最小単位とする部屋、私は使っていないけど「T字路」(30DP)や「十字路」(40DP)といった形の決まったものは、通路系は数割引き、部屋系は半額以下のDPで済む。その最たるものが「超大部屋」だ。あれ「通路」で同じ面積埋めようと思ったら10万DP必要なところ、3万DPだからな。7万DPもお得。使い辛いけど。

 で、こういう特殊な形をしてお得な通路や部屋もロック解除式でガチャから出てくるものらしく、家具のDP化が天井に当たりそうになってごみを有効活用できるようになってから回した通常ガチャで、そういう変もとい特殊な形をした通路や部屋もいくつかロック解除がされてたんだが。


「15万DPになってる……これは「マスターホーム」画面で必要DPは100倍になっているから、本来は1千500DPで良い訳か。大部屋の時点で1千DPが400DPになってる訳だから、更にお得になってる? いや真ん中の「小部屋」の分を含めると更にお得か?」


 こんな形の部屋のロックを解除した覚えはない。というか実際、配置できる「部屋」の一覧に、風車みたいな形の部屋は無かった。しかしよりお得な割引がついている、という事は……ロック解除されてなくても割引は適用される?

 というか、そうとしか考えられないんだよな。でもこれは良い情報だ。少なくともいまこうやって試行錯誤している分にはとても助かる。もっとも、流石に15万DPは出せないけど。何しろ今の残高は36万DPちょっとだから。半分弱も出せない。

 でもまぁこういう図形的な配置でお得になるのなら、と、一旦風車型の大部屋4つを消して、「中部屋」で最初の「小部屋」をぐるっと囲んでみた。もちろん1個分の「通路」で繋いでおく。


「本来なら「中部屋」は1つ150DPでそれが8個だから1千200DPの100倍で12万DPだけど……あ、10万DPになってる。1千DPか」


 これなら出せるな。それでもギリギリだけど。一応、まだあと10万DPぐらいなら家具とかの売却で稼げるはずだし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る