音楽と一緒に舞台の上で踊る心のある美しい白い花の機械人形の女の子ロゼと人の魂を食べる真っ赤な瞳をした大きな角のある宝石の悪魔の女の子ティア

雨世界

第1話 だーい好き。ずっと好き。

 音楽と一緒に舞台の上で踊る心のある美しい白い花の機械人形の女の子ロゼと人の魂を食べる真っ赤な瞳をした大きな角のある宝石の悪魔の女の子ティア


 世界でもっとも美しい人形の女の子。小柄で、白色の薔薇の花のドレスを着て、金色の美しい髪に白いりぼんで結んでいる。 ロゼ


 世界で一番優しい心を持っている人形技師見習いの可愛らしい男の子。大きな瞳の中に星が輝いている。


 だーい好き。ずっと好き。


 私の瞳の中には星がいっぱい輝いていました。とてもたくさんの美しい綺麗な、今まで見たこともないような星たちです。本当にとてもきらきらと輝いていて綺麗でした。

 私はその星たちを捕まえようとして、手を伸ばそうとしました。でも、君は私の手をそっと優しくさわって、「大丈夫。星はちゃんとここにあるよ。遠くじゃなくて、すぐそばにあるんだ。星はね。本当はとっても近くにあるんだよ」とにっこりと笑って言いました。

 私はいつもぼんやりしているから、君にそう言われて、あ、そんなんだって、そう思いました。

 私は星の代わりに君の手をつかみました。

 君は私の手をちゃんとつかまえてくれました。

 とても嬉しくて、ああ。ここがずっと探していた私の居場所だったんだなって心の底から思いました。こんなにも心が安心していられるんだって、びっくりしました。こんなにゆったりとできるんだって驚きました。

 なんだか子供みたいにはしゃいでしまいました。(だってとっても楽しかったから)

 ふと気がつくと、君の瞳の中には星が輝いていました。

 世界で一番美しい星が、です。

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