第8話 傘攻防戦

ウィルが窓に張り付いて外を眺める。

ウィル   「雨降ってるねー」

マリーは興味なさげに応える。

マリー   「んー、そうだなー」

マリーは椅子から立ち上がる。

マリー   「カルロッタ、傘貸して」

カルロッタ 「傘ですか。いいですよ」

ウィルはマリーの後に続いて声を上げる。

ウィル   「ボクも!傘貸して!」

カルロッタ 「いいですよ。レンタル料は200円です。それと、傘は必ず手首を直角に曲げたまま持ち歩いてください」

ウィルは思い切り腕を振って抗議する。

ウィル   「ボクだけ不利な条件なんですけどー!レンタル料微妙に高いし!手首にめっちゃ負担かけること言ってるし!」

カルロッタはため息をつく。

カルロッタ 「仕方ないですね……。特別に、料金は400円にしてあげましょう」

ウィル   「高くなってるよ!」

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