先輩、それでも好きです。

有栖四楽

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俺は2つ上の先輩、梓川 燈火が好きだ。


容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、明るく優しい性格。当然ながら異性にモテる。

しかし、そんな先輩には彼氏をとっかえひっかえしているという、悪いうわさがある。

先輩とは住む世界が違う、そう思っていた。


好きになれば、苦しい思いをする。


先輩の言葉は全部嘘に聞こえるし、全く信用できない。

それでも俺なんかを好きだと言う先輩。

一緒にいればいるほど好きになるのに、好きになるのが苦しい。


押しに弱くて、断れない性格の先輩が不安でしょうがない。

いっそ監禁でもしてしまえば、、なんて思うと、


「いいよ。閉じ込めて?」


先輩、それでも好きです。

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