VS姉
ガキン! ガキン! ガキン!
「っ!はぁ!」
「おっ!」
「、、、すごいな」
先生はそう呟く
(昨日とは動きが全然違う。3枚くらい皮剥けたな水花)
「っ!」
(昨日の一件で一気に強くなってる。実戦経験1つでこんなに)
未来も水花の強さに驚く
だが
「それでも!」
パン!
未来の竹刀が水花の頭を叩く
「一本!」
「だぁ!!!!!」
水花はとても悔しそうに声を上げる
「また、、、また未来ちゃんに負けたぁ!!」
防具を脱ぎながらそう言うと
「普通に全国トップレベルに強いでしょ、、、はぁー、はぁー」
同じく防具を脱いで未来がそう言う
「だから勝ちたいんだよぉー!」
水花が悔しそうにそう言うと
「水花と未来にはやっぱりどうしても実戦の経験の差が大きいからな、、、なんか昨日の一件で水花バカ強くなってるけど」
審判をしていた先生は少し引いた様子でそう言う
「めっちゃ実戦経験ある先生の目でもそこまで強くなったように映るんだ」
水花がそう言うと
「昔、私が世界を旅していた時に魔女を殺した時と同じくらいの伸び方だな」
それに先生もそうつぶやく
「「化け物ですか?」」
水花と未来は声を揃えてそう言う
「相変わらず酷くない?!」
先生は悲しそうにそう言うが
「「普通の人間が魔女に殺せてるとか化け物以外無い」」
水花と未来ははっきりとそう言うのであった
「酷い、、、はぁ、今日はもう部活終わりだ。全員掃除、、、と言いたいんだが今日は掃除しなくて良い。帰りたい奴は帰っていいぞ」
そして先生はそう言うのであった
「「、、、」」
剣道部員全員静かにその場に座る
「あれ?帰っていいんだよ?」
先生は笑みを浮かべてそう言う
すると
「先生がそう言うってことは何かしらこの後面白い物があるんでしょう?」
「前は知り合いが売り損ねた鮪一匹丸ごとここで捌いてお腹いっぱいの鮪料理を水花と一緒に作ってくれましたから」
「あの時の調理報酬でお姉ちゃんに日本のお菓子一杯送れたんだよなぁ」
水花と未来がそう返す
「ふふ、、、来たか。全員竹刀を構えろ、、、客人をもてなしてやれ」
そして先生は校庭に隣接した扉の方を見る
コツコツコツ
「っ!誰か来てる!」
「この均等な足音、、、ただ物じゃない」
「「っ!」」
剣道部員全員竹刀を構える
そして
ガラガラガラ
扉が開いた瞬間
「「はぁ!!」」
一斉に入ってきた人物に襲い掛かる
「え?!そういうこと?!」
入ってきた女性はいきなり襲われたことに驚愕すると
ズバン! ズバン! ズバン!
一瞬で剣道部員の8割をその場に意識を沈めた
「「え?!!」」
そして生き残った水花や未来などの残り2割は入って来た人物に驚愕する
「お姉ちゃん?!」
いの一番に水花がそう叫ぶ
「あ、水花元気そうね!」
水花の姉、、、氷花は嬉しそうに言う
「みんな、、、世界魔女管理局の第二部隊副隊長様だ、、、存分に襲い掛かりな」
先生は笑みを浮かべてそう言う
「っ!はぁ!!」
未来が氷花に斬りかかる
ガキン!!
「おっ!中学生の時より明らかに重い一撃だね!」
未来の一撃を真っ向から受け止めた氷花は嬉しそうにそう言うと
「はぁ!!」
ドン!!
そのまま竹刀を振り抜いて
「うわぁ!」
未来を吹き飛ばした
「ま、魔力強化、、、使ったんだよな」
「あ、当たり前だろ?!で、でなきゃ1年生でここの最強になった未来が吹きとばされるわけがねぇ!」
部員たちはそう言うが
「ううん、、、あれは魔力強化使ってない。素の腕力と技術だよ」
妹の水花は分かってしまった
「「う、嘘だろ」」
その言葉に残りの部員は怖気づいてしまい動けなくなる
「こないならこっちから行かせてもらうわよ!」
動かなくなったの見て氷花が襲い掛かって来た
「「ひぃ!」」
部員の顔が恐怖で引き攣る
そして
ガキン!!
「お、重い!」
部員たちの前に水花が入り込み氷花の竹刀を真っ向から受け止めた
「っ!前は竹刀がへし折れちゃったのに、、、強くなったのね」
氷花は妹の成長に嬉しそうに笑うと
「それじゃ未来と同じように吹きとばしてあげる」
そのまま竹刀を振る抜こうとして
「っ!」
気が付く
「この低めの姿勢なら流石に身体強化無しじゃ吹きとばせないでしょ」
水花は吹きとばされないよう低めの姿勢で竹刀を受けとめていた
「そして!」
シュ
水花は素早く氷花の懐に入り込み
「はぁ!」
竹刀を振るった
「「っ!」」
((やった!))
部員全員が攻撃が当たると思った
しかし
シュ!
氷花は素早くバックステップで回避をとり
「はぁー!」
そのまま再び水花に襲い掛かって来た
「はぁー!」
そして水花も真正面から襲い返す
そして
「はぁ!」
「ぇ!」
水花は竹刀がぶつかる寸前で竹刀を氷花目掛けて投擲した
「っ!」
カン
氷花はすかさず飛んで来た竹刀を自身の竹刀で弾き防ぐ
だが
「はぁ!!」
その隙に水花は懐に入り込み右拳を氷花に叩き込む
先ほどと違いこちらに向かって来たので回避は難しい
そして
ガン!
「痛っ!」
水花の拳右は氷花の左膝に防がれる
「そっちがその気なら」
そして氷花はそのまま
「はぁ!」
ドカン!
「ごふっ!」
左足で水花を思いっきり蹴り飛ばした
「はは、、、焦ったぁ。まさか竹刀を投げてくるなんて」
氷花は驚いた様子をしながら今度こそ残りの生徒を沈めようと歩みを進める
「「はぁ!」」
「っ!」
しかし先ほどまで恐怖で足がすくんでいた部員達は
「水花があんだけ頑張ったんだ!俺らも!」
水花の勇士を見て奮い立ち一斉に氷花に襲い掛かった
「っ!水花ったら」
氷花は嬉しそうに
ズバン! ズバン! ズバン!
残りの2割の意識も沈めた
「よし!全滅」
「、、、」
「先生さん?どうです、、、自分の教え子がフルボッコにされた感想は」
氷花はいたずらっ子な笑みを浮かべてそう先生に聞く
「水花の成長に驚いた」
「同じですね」
「貴方の詰めの甘さにも驚いた」
「は?」
「あの程度の蹴りで、、、妹さんが倒れるとでも?」
「っ!」
氷花が水花の方を見ると
「この程度で倒れるとでも思った?」
水花が立ち上がっていた
「嘘でしょ?!かなり、、、というか妹の成長祝いに結構本気で蹴ったんだけど!」
「あんた鬼か?!」
世界準最強のマジ蹴りを妹に叩き込んだという事実に先生は驚愕する
「先生に護身術叩き込まれた時に蹴られた時の方が2倍痛かった!」
「あんた何やってるんだ?!」
「やっべ」
「うぉー!!」
そして水花は氷花に素手で襲い掛かる
「はぁ!」
ズバン!
それを氷花は竹刀で真っ向から受け止める
ガシッ
「なっ!」
水花はそのまま氷花の竹刀を握る
「っ!」
そして氷花は気が付く
「はぁ!!」
背後から未来が切りかかっきたことを
そして
「「ぇ?」」
次の瞬間、氷花の姿が消えた
ズバン! ズバン!
「「ぐへぇ!」」
そして2人の意識は闇に落ちた
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