惑星創【カクヨム短歌塾】

ゴオルド

お題その1「客観的に描写してみよう」 オジサンとかオバサンとか

【カクヨム短歌塾】

☆今回のお題「客観的に描写してみよう」☆


 今回は、客観的に描写、そして五七五七七を守る。ということで挑戦してみました!



居酒屋でおじさん同士奪い合う長い伝票 レジに赤べこ



 あれは春の頃です。居酒屋で、酔っ払った中年男性二人が、会計はどっちがするのかで言い争っていました。もちろんお互いに「ここは自分が払う」と言って。そして、なぜか抱き合ってました。もしかしたら、久しぶりに会った友人なのか、あるいは反対に、今後しばらく会えなくなる友人なのかもしれません。


 中年女性が会計を「私が」「いや私が」とやっているのはよく見かけますが、男性は珍しいなと思いました。私が行くのは、女性客が多いお店が多いせいかもしれませんが。




 そうそう、先月、神社にお参りにいったんですよ。私が子供の頃によく遊んだ、思い出の神社です。

 参拝をすませた後、境内の樹木を眺めていたら、いつのまにか、すぐ隣に知らないオバサンが立っていました。


「木になんか実が……なんかの実がなってるやん……」

「ああ、あれ……なんの実やろ……」


「何なん……」

「ねえ……何なん……」


「……毒あるやろか……食べたら死ぬかな?」

「死ぬ。オバサンが神社で木の実を盗んで食べて、毒にやられて救急搬送されたなんていうニュースになったら、いろんな意味で死ぬ」


 私たちオバサン二人は、そんなことを話して、しばらく木を眺めました。



【オマケ短歌】

 まんまるくペールカラーをくり抜いたひとときの縁 水鳥の笛

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