第2話 胸の感触も込み♡癒やしのマッサージ

 //SE 玄関のドアが開いて閉まる音

 //SE 階段を上る音

 //SE 自室のドアが開く音


(小声で)

「お邪魔しま~す」


 //SE 自室のドアが閉まる音

 //SE かばんを床に置く音


 //SE 近づいてくる足音


「お、今日も寝てるね」


「私、入りま~す」


 //SE 布団に入る音


(手に柔らかい感触)


(布団の中で後ろ手にされる)


(手をむにむにされる)


「あれ? 起きた?」


「『なにをしてるのかって?』手をマッサージしてるんだよ」


「『なんで後ろ手にした体勢なのか?』細かいことは気にしないの」


「『そんなことしてどうするんだって?』いいじゃない、別に」


「『胸が当たってる?』当ててるんだよ」


「気持ちいい?」


「『なにがって』……マッサージに決まってるじゃん」


「なんだと思ったの?」


「『なんでもない?』……っそ」


「『ASMRの練習はまだか?』……なに? 楽しみなの?」


「えぇ~違う? 本当は楽しみなんでしょ」


「『いいから早くしろ?』もう、しょうがないな」


「もう我慢できないんだね」


「いいよ、しよ」


「『変な言い方するなって』な~に想像したの?」


「嘘だ。した」


「『なんであなたなのかって?』いいじゃない、別に」


「『いつまでマッサージしてるのかって?』今日の練習がこれだからだよ」


「『ASMRとは関係ない?』実際にやることで演技にリアリティが増すんだよ」


「『体のいい口実?』ふふ、かもね」


「『いつまで後ろ手なのかって?』この方が気持ち良くない?」


「『なんでって』……目隠しプレイみたいな?」


「胸も当たってるし」


「胸は余計?」


「マッサージはいいんだ」


「『マッサージも余計って』……なにも残らないじゃない」


「え? 私がいる?」


(照れながら)

「わかってるじゃない」


「ねぇ、後ろ手がイヤならさ」


「こっち向いて」


「いいから」


「私が動くのはおかしくない?」


「『私に動いてほしいって』……もう、しょうがないな」


 //SE 布団から出る音

 //SE 移動する足音


「ねぇ、私が入るスペースないんだけど」


「あなたも動いてよ」


 //SE 布団の中で移動する音


「よし。私、入りま~す」


 //SE 布団に入る音


「それじゃ、マッサージの続きするね」


「なんで手、隠すの」


「『恥ずかしいからって』」


(小声で)

「私も恥ずかしいんだから」


「ううん、なんでもない」


「ねぇ」


 //演技依頼 幼馴染の吐息


(ささやき声で)

「早く手、出して」


「早くしないとエッチなイタズラしちゃうぞ」


「『エッチなイタズラってなんだよって』……興味あるんだ」


(いじらしく)

「ないの?」


「やっぱ興味あるんだ」


「そうね……キスとか?」


「『いつもしてる?』」


「まぁ確かに」


「あれ? 顔、赤いよ」


「目、つむって」


「いいから早く」


(おでこに湿った感触)

「どうしたの? キスだよ?」


「口にキスすると思った?」


「ざ~んねん。おでこでした」


「手、出して」


「マッサージの続き」


 //SE 布団の中で動く音


(手に柔らかい感触)


(むにむに揉まれる感触)


(指先に一層、柔らかい感触)


「『胸が当たってる?』 当ててるの」


「ねぇ」


「やっぱり後ろ手にしない?」


「『どうしてって』なんだか恥ずかしい」


「羞恥心くらい私にもあるよ」


「私をなんだと思ってるの?」


「早くして。じゃないと――」


「――イタズラしちゃうよ」


(しばらく見つめ合う)


「動かないってことは」


「私にイタズラしてほしいんだ」


「『違う?』」


「じゃあ、早く。向こう向いて」


 //SE 布団の中で動く音


「そうそう。いい子、いい子」


 //SE 頭を撫でる音


(頭を撫でられる感触)


「子供扱いなんてしてないよ」


 //SE 布団の中で動く音


(背中から抱き着かれる感触)


「『胸が当たってる?』当ててるの」


「ちょっと! こっち向かないで!」


「そうそう。そっち向いてて」


「あなたの心の傷、これで癒えるかな?」


「わからない?」


「私がここまでしてあげてるのに?」


「そうだよ」


「嘘でも癒えるって思わないと」


「もったいないよ」


「こんな体験、滅多にできないんだから」


「制服を着た現役JKに添い寝で癒される体験なんて、ね?」


「『そうは言っても同い年で幼馴染だろ?』」


(少し不機嫌な感じに)

「わかってないな」


「おっさんになって、もっと堪能しておけばよかった、なんて思っても遅いんだからね」


 //SE 布団の中で動く音


「……ちょっと⁉」


「なにこっち向いてるのよ」


「『そんなに言うなら楽しませてくれって』」


「しょうがないわね」


(正面から抱き着く感触)


「『胸が当たってる?』当ててるの」


「しっかり堪能しなさい。……っばか」


(嬉しそうな声で)

「ふふっ」


「あなたの心の傷、癒えた?」


「まだ癒えない?」


「そっか……」


「でも今日はここまで」


「そろそろ帰るわね」


「そんな顔しないの」


「また明日来るんだから」


 //SE 布団から出る音

 //SE かばんを取る音


「それじゃ、また明日」//顔の横で小さく手を振る


 //SE 離れていく足音

 //SE 自室のドアが開いて閉まる音


 //SE 階段を下りる音

 //SE 靴を履く音

 //SE 玄関のドアが開いて閉まる音

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