第2話 告白まで残り3日

私は学校に慣れ、だんだん話せる人が多くなっていった。

私は北斗を好きになっていった。が、なかなか言い出せず、困っていた。


ある日の放課後。私は教科書を取りに教室に戻った。その時たまだ、流愛が、教室に入ってきた。

「あれ、帰ったんじゃないの?恋どうしたの?」流愛は、言うと、ポケットからスマホを取り出す。

学校ではスマホは使用、持ち込み禁止だが、たくさんの生徒が持ち込み、先生たちにばれないように使用している

「教科書忘れちゃってさ。流愛は、何でまだいるの?」

そう聞くと、流愛は私の方に目を向けて 

「ねぇ、恋ってさ北斗なこと好きだよね?」

私はそう言われたときとてもドキドキした。

「ち、違うし……」

「じゃあ、私が北斗と付き合っちゃおうかなー」

私は、北斗を流愛に取られたくないと言う気持ちで一杯だった。

好きだからそう思えたのかも

「北斗…好き……だよ、何でわかったの?」

「恋と北斗見れば分かるよw

告らないわけ?北斗も好きっぽいよ」

「え?北斗もなの?!でも、告れないんだよね。なかなか」

「あーね。いつまでもそんなノロノロやってたら、他の人に北斗取られちゃうんびゃない?

私が取るよ?」

そう言うと流愛は、教室の窓から見える空をオレンジに染める夕陽を見つめる

私は頷き、教科書を手に、校舎を出ようとした。すると北斗とぶつかった。

「あ!ごめん北斗。前 見ていなかった」

「大丈夫だよ。恋は、大丈夫?怪我とか」

私は大丈夫と言い、その場を逃げるように後にした。

家に着いたときに、私はあの時、告れば良かったと後悔する。

北斗の LINE を開き 告白の言葉をいれたが、途中で全部消した。

北斗のインスタを開く。そこには楽しそうな写真が何枚も載って流愛いた。

何週間前のディズニーの写真、数ヶ月前のカラオケの写真等が載っていた。

その時、 流愛のあの言葉を思い出す。

『恋と北斗見れば分かるよw

告らないわけ?北斗も好きっぽいよ』

私は頭を振ってそんなことあり得ないと、自分に言い聞かせる。


流愛見たいなイケメンが、私を好きになるわけない。

けど、流愛 の言っていたことが、頭からはなれなかった。

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