テイルエラ歴史探険記

東井タカヒロ

組織

協会編

【冒険者協会】 デセオの手記

 こういう始まりの一文はどうも苦手でね。

 私はデセオというものだ。

 今は、冒険者協会の初代会長をしていてね。

 こういう日記的なものは意味ないと私は思っているが、部下がうるさくてね。

 渋々書くこととするよ。


 さて、冒険者協会にはどんなイメージが有るのかね?

 勇敢な冒険者の場所か、破天荒な探検家の場所かね?

 そのどちらでも構わない。


 私が立ち上げた冒険者協会は、より世界を知りたい。

 その支援の為に仲間を集い作ったものでね。

 これがまた、道中が大変でね。


 おっと、話が逸れかけたな。


 冒険者協会は個人や組織などの依頼を仲介する組織でね。

 依頼は千差万別。なんでもござれさ。

 魔物の討伐から、媚売りまで、なんでもね。


 それを受けるかは、冒険者の自由だが。

 ま、世界を知る為の資金稼ぎ、仲間集め程度に使ってもらえたら嬉しい限りだ。


 今は20人ほどしかいないが、いずれは、世界中に拠点を持ち、世界中の人が理念に共感してくれるとありがたい。


 冒険者協会には、階級というものがあってね。

 正直な話、私は要らないと思ったが、他のみなが必要というのでな。

 作ったんだが、これがまた大変そうでな。

 上から、A級上位、A級、B級、C級、D級とあるんでな。


 依頼の難易度と、依頼の量で決まるらしいんだが、そこは部下やってな。

 あまり詳しくは知らないんだ。


 今のA級上位は4人いるが、巷ではスターターと呼ばれているらしいんだ。


 冒険者協会は年会費制でね、収入から割合で引かせて貰っているよ。

 A級上位が0.1%。

 A級が1%。

 B級が5%。

 C級が10%。

 D級が2%。

 冒険者協会で稼いだ年収から貰っているよ。


 おや、部下が呼んでいるよだ。


 665年 デセオ。

 

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