蛇足でありますが、どうやらこの結婚は✕✕✕です。
音央とお
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私が育った場所は、閉鎖的で古いしきたりに囚われているような小さな町だった。
その町で一番の旧家と言われる
不幸が重なり一家離散の手前となった状況が一変し、富と繁栄がもたらされるようになっていく。それは不自然なほどで、当時の当主は狐に化かされでもしたのかと恐れ慄いたそうだ。
――ある時、当主の友人が5歳の子どもを連れて訪ねてきた。
その子どもは敷居を跨ぐと何もない場所に頭を下げたかと思えば、にこにこと笑いながらこう言ったそうだ。
「おにいさん、こんにちは」
もちろん周囲の大人たちは困惑した。
なんの冗談だと笑い飛ばそうともした。
しかし、子どもはずっと何かが見えているように振る舞った。
そして、「おにいさんがいれば、このいえはだいじょうぶなんだって」と言い出したことで、当主は古い言い伝えを思い出した。
それは怪異だとか妖怪だとか言われる存在で、住み着いた家に繁栄をもたらすのだという。しかし、その家を離れるとそれはそれは恐ろしいことが起きるとされる。
このことから「座敷童子」と言われる存在に近いことが分かるが、童子と呼ばれるような幼い姿ではない。
妖しく艷やかな美丈夫の形をしている。見た者を釘付けにさせるその様から、私は“魔性の男”と呼んでいる。
どうして私が明確にその姿を知っているかというと……
母親の腹の中にいる頃から、この不可思議な存在と契約結婚することになったから!!!
そう、大伯父が一族の安寧のために私を勝手に売りやがったのだ!末永く家に縛り付けておきたいからって!許せないっ!
このことは一生かけて恨もうと思う。
――これはそんな異質な夫婦の話である。
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