終の世界で愛を謳う

宵宮祀花

従業員名簿

飼育員

◇世緒・リンガラジャ・シャルマ(Theo Lingarajah Sharma)

 インド地方にルーツを持つ。メル担当。

 浅黒い肌と黒髪の、オリエンタル男子。

 メルの境遇に同情と憐憫と愛情が入り交じった複雑な感情を抱いている。

 全てに丁寧語が使われた教本(「それは何ですか?」「これはペンです」的な)で日本語を学んだので、敬語が標準装備。


◇ヴァレリオ・カンデラリア(Valerio Candelaria)

 スペイン系の血筋を持つ朗らか美男。シャオ担当。

 潜水の世界記録保持者で、シャオと生身で泳げる唯一の人員。

 保護具と鞍をつければシャオに騎乗も出来る(普通の人は水圧で死ぬ)

 敵に回すと怖いと言われる一方で、素直な人間に対しては真っ直ぐ接するところもある。


◇相賀衣沙也(おうがいさや)

 純日本人の青年。元兵士で、イオの素体と同僚だった。

 生前のイオの執着にも気付いていたが、特に止めなかった。

 愛なのか執着なのか最早本人たちもわからないが、恋人同士ではある。

 刺繍や裁縫、野菜の飾り切りなどの手先を使う細かい作業が得意。


◇御秡如千暁(やごうらちあき)

 純日本人でアルビノの青年。現ロア担当。

 熱帯雨林ドームの清掃担当だったが、ロアに気に入られて担当飼育員に。

 ロアは仕草が素直で可愛いので、いまの仕事も気に入っている模様。

 遠い祖先が巫女だった関係か、時折なにもないところを見つめていたかと思えば、突然殴りかかったり塩を投球したりする。


◇美作侑也(みまさかゆきや)

 純日本人の、元戦場慰安用稚児。現ライザ担当。

 見た目は女児アニメの魔法少女のような姿だが、実年齢は飼育員の中で最高齢。

 軍に『長く使えるように』幼体固定施術をされたため、外見年齢が不変。

 成長しない、即ち老化しないため不老ではあるが、殺せば死ぬので不死ではない。


◇ヴィヴィアン・リリエンソール(Vivian Lilienthal)

 少なくとも英語圏出身だが詳細不明。元戦場慰安用稚児。セン担当。

 容姿と態度から苦労知らずで愛されて育った良家の子息と思われがちだが、実際は侑也と同じ戦場慰安用稚児。

 戦時中は散々『使用』され、時には暴力を振るわれたこともあった。

 現在は色々開き直って自分のカワイイを追求、全力で楽しんでいる模様。

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