第8話 おっさん、成る

洞窟から出るとそこには機械族の領地だった場所が広がっていた。


洞窟を出るのは実に一週間ぶりで、その景色はとても彩やかだ。だがその景色は鉄製の木々が伐採されており、機械族の領地だったとは思えない光景が広がっている。


そして代わりに、巨人族が簡易的な拠点を作っていた。彼らは大きな焚火を作り、その周りで談笑している。


私が巨人族に向かって一歩踏み出すと、彼らは逃げるようにして私と距離をとる。


おそらく私の闘気のせいなのだろう。私に背を向けている巨人でさえ私に気づいてしまった。


「お、おまえぇぇ!!!」

「この前俺が殺した人間じゃあねえかぁぁぁ!!」

「なんで生きてんだよぉぉぉ!!!」


ああ、あの巨人か。


なぜだろう。まったく怖くない。師匠のもとで修業をする前は到底敵わないと思っていたのに。


それに相手の体からオーラのようなものが見える。おそらく強さのようなものだろう。それが巨人たちはとても小さい。彼らには前のような威圧感が今はない。


巨人たちが集まって私を警戒しているが、私はそんなのお構いなしに彼らに一歩、一歩近づいていく。


「ちちち、近寄るんじゃあねえぇぇぇ!!!」


彼らの一人が大きな声をあげながら私を蚊のように叩き潰そうとしてきた。




「すこし、遅いのと、、、弱いですね。」


私は自分の真上から振り下ろされる手を冷静に、壊した。


「パアァァァァァァン」


あたり一帯に響き渡る音とともに、巨人の手は吹っ飛び、あたりに血の雨が降る。


その巨人は気絶し、声を出しさえしなかった。


だが別に私が思いっきり叩いたわけではない。


師匠から教えられた、基本のこと。


戦闘中の闘気の抑制による闘気の刺激。

攻撃を食らう直前の闘気の解放。

全闘気の解放による瞬発的な力。


この3つの基本ができたら、もはや力はあまり関係ない。


この技を見た残りの残党が、私に襲いかかる。


「数の暴力という言葉を信じて脳死で襲い掛かるとは.......無粋です。」

「機械拳、、いや、師匠からこの言い方はやめろって言われたんだったな。」

「砕拳! 流殻変動(ゆらゆら)!!!」


自身の闘気を地面に流し、広範囲を攻撃するこの技の前では、数の暴力など無力に等しい。


「グッシャァァァ」


地面が彼らを飲み込み、彼らは地面に取り込まれる。彼らはなす術なく地面に飲み込まれ、その跡はまるで戦闘がなかったかのように元通りになった。


「さて、売られた喧嘩は買わないとすまないタチなのでね。」

「巨人族のボスは確か......ああ、ワットという名でしたね。」

「魔王軍を討伐する前に、次はそこにでも行きましょかね。」


追記


最近多くの方々に読んでくれて、最新話もすぐにPVがついてとてもありがたいです!!!

もし気に入ってくれたらハートもよろしくお願いします!!!

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