【三女ブレア】

 「にいに〜!」

やっと普通の少女がやって来た…玄関を開けると同時に、カワイイワンピースのツインテール…たぶん三女が抱きつく…

 「き…君は?」

 「ワタチ…ブレアよ…にいに、だ~い好き〜!」

いやいや…初対面だぞ…警戒心と言う概念の存在しない世界線か? 

 「にいに、ココまで来るのに汗かいちゃった…お風呂入れて…」

 「い…いいけど…」

なんとなくの期待感にほだされて、ガスのスイッチを入れる…

 「沸いたよ…着替え無いケド大丈夫?」

 「にいにのお洋服、貸して…」

 「仕方ないな…」

(ジャージでも用意するか…)

「ヨイショ…」

目の前で、服を脱ぎ始めるブレア… 

「ちょ…ちょっと…奥の脱衣所で…」

 「え〜!いいじゃん…どうせ一緒に入るんだし…」

 「いやいや…犯罪者になりたくありませので…てかお前…足、浮いてない?」

(ボコーダのかかった様な、二重に重なった野太い声で)

「だって…ワタチ…悪魔憑きよ…何だかよく分からないケド…」

背を向ける彼女の首は、回転し…こちらを見る顔は、不気味な傷だらけの形相に、変わっていた…

 「お風呂は、キャンセルで…」

ブ〜ッ!

混浴を、断る自分の顔に…白濁の体液を口から吐きかけるブレア…

 「やっぱ…入ろうかな…」

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