にぃにに彼女が?

最近にぃにが、同い年の女子と話をしている姿を良く見る。その先輩に目の敵にされていてやたらと睨め付けられていた。


さや「最近お兄さんと先輩良く見掛けるね」


雪乃「うん...彼女かな?」


明かり「どうだろう?でも、あの先輩私達に睨め付けてない?」


さや「怖っ…気を付けないと」


暫くすると先輩女子が一年のクラスにやってきた。


先輩女子「ちょっと鈴宮!放課後校舎裏に来て、話がある」


雪乃「……はい」


キーンコーンカーンコーン


雪乃「さや…明かり…待ってて」


さや・明かり「分かった」


放課後にぃにと一緒にいる先輩に校舎の裏に呼び出された


先輩女子「あんたさいくら妹だからって調子に乗ってんじゃないわよ」


雪乃「調子に乗っていません」


先輩女子「はぁ?私と秋斗君がいるときこっち見てるよね?」


雪乃「それは、お兄さんの彼女かな?って思って仲良くしたいなぁって思っていただけで」


先輩女子「なら良いけど、あんまり調子に乗っているとしばくからね」


雪乃「はい…」


先輩女子「行っていいよ」


雪乃「はい」


◇◇◇


亘「あれ?雪乃ちゃん?どした?」


雪乃「……」


涙が出そうなのを我慢し雪乃は、急いでトイレに駆け込んだ。


さや「雪乃遅くない?」


明かり「大丈夫かな?」


たまたま校舎裏から一人の女子が帰って行くのを見て察した亘は、秋斗の所に向かった。


亘「秋斗、雪乃ちゃんが泣いてる」


秋斗「はぁ?何でだよ」


亘「最近お前と一緒にいる高崎が校舎裏に居て、通る筈のない3年の校舎の渡り廊下に雪乃ちゃんを見掛けた。もしかしたら、高崎が雪乃ちゃんに何か言ったのかも知れない」


秋斗「分かった。高崎に話を聞いてみるわ」


高崎「あ!秋斗君どしたの?怖い顔して」


秋斗「俺に話があるよな?」


高崎「……え?何の事?」


秋斗「しばらっくれんなよ」


高崎「……」


秋斗「雪乃が泣いてんだけど、何言ったの?」


高崎「…ああ…私達の事チラチラ見てたし、調子に乗っていたから注意しただけだよ」


秋斗「はお前がそんな事言える権利ないよな?」


高崎「え?だって私達仲良いし彼女みたいなものじゃん?」


秋斗「仲が良くても、お前みたいな女は彼女に何かしねぇよ。彼女面すんなよ…もう、俺に話かけないで、これ以上妹や俺の回りに何かしたら病院送りするから」


高崎(あ!口元は、笑っているけど目が笑ってない)ガタガタガタガタ


高崎「ごめんなさい。もうしません」


高崎は、震えながら謝った


秋斗「俺じゃなくて、妹に謝れよ」


高崎「は…はい」


タッタッタ…ガラガラ


高崎「鈴宮さん居る?」


雪乃「……はい」


高崎「ごめんなさい…もう何もしません」


雪乃「分かりました。許します」


高崎「有り難う…じゃ」


タッタッタ


雪乃「?」


さや「お兄さんかな?」


雪乃「まさか!お兄ちゃん怒った事無いし…いつも、ヘラヘラしてるし想像付かないよ」


明かり「確かに」










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