第2話
「斗真は地味だから地味な子が好きなんだよねー?」
「おい」
誰が地味だ誰が。ちょっと童顔なだけだわ。
「いかにも草食系っぽいもんな」
「えー、そう? 斗真こう見えて好きな子にはガツガツいくと思うけどなぁ」
「つかこんな童顔じゃ女寄ってこんだろ」
「男のが寄ってくんじゃね?」
ぎゃはははは!と本人そっちのけで盛り上がる輪ににっこりと笑う。
「ぶん殴るぞ」
「やーい! 斗真が怒ったー!」
その言葉を合図にきゃーと散ってゆく男たち。
なんなんだあいつらは。女子か。
毎日続くウザ絡みに何度目かわからない溜め息をついて備え付けの時計を見る。
時間を確認して思わず顰めっ面。
「どしたの?」
「…あの人らに呼ばれてんだよ」
沈んだ俺の表情に友人があー…と俺の肩を叩く。
「どんまい!」
「人ごとだと思いやがって」
語尾に星マークがつきそうな、いかにも面白いですというように肩を叩かれてギロッと睨む。
「ごめんってー。早よ行けば?」
「このままバックれるとかアリかな」
「死んでもいいならやってみれば?」
「やめとくわ」
まじで殺されかねん。
俺は100歳くらいまでは生きたい。
「大変だねー2年代表さん?」
「…面白がってんだろ」
バレた?と茶化す友人にため息をついて廊下に出るべく足を進める。
後ろから友人の「がんばれー」という言葉に、なんやかんや優しいんかい。と手を挙げて返事を返した。
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