第16話 汚屋敷の亡霊【1】

 宿題は全て終った。

 後は夏休みを満喫するだけ。


 寝転んで漫画を読んでた。

「ホームス……今回は一人で調査して」


 何時もの様に、窓から入った倭都わとが、らしく無い事を言ってる。

 町外れの山の裾に無人の家がある。

 亡くなったジイサンが収集癖があって、溢れかえるゴミに埋もれた家で『汚屋敷』と呼ばれる廃屋だ。


 その汚屋敷に夜亡霊が現れるって倭都は聴き込みして来た様だ。


「倭都、何も夜行く必要無いぞ、原因調査は昼の方が見落とし無く出来るだろ!」

「そうだね、これから行く?」

「丁度暇してた所、自転車で行くか」


「自転車は久し振りだね」

 倭都と二人自転車で町外れに向かってる、僕の自転車の前カゴにコナンが乗ってキョロキョロ辺りを見てる。



「汚なぁ~」

「うん、酷い状態だね」

 誰が言いだしたのか、汚屋敷とはナイスネーミング! 感心するほど汚ない廃屋だ。


 回りのゴミは、まだ新しい家電があり、有料処分を嫌がり投棄された様だ、それも一人や二人で無く多くの住民の、壊れた家電や粗大ゴミの投棄場になって居るようだ。


「ホームスあの二階の窓に、ボンヤリ光る亡霊が現れたって有名になってる、多分夜投棄に来た人の情報だと思うよ、目撃情報は多い」


「じゃ、入って見る?」

「うぇ~~、ホームス一人で行って、流石に入る気がしないよ」


 コナンは勝手に進んでる、コナンの通った所を観察した。


「倭都、気付かない? 目立たない様に作ってるけど、誰かが頻繁に出入りしてる様で通路が出来てる」

「……本当だ、真っ直ぐじゃ無いから見えて無かった、通路だね」


 ゴミ山登るのが嫌だった様で、倭都も着いて来てるから中に入るようだ。



「にゃ」

「あぁ、ドアに鍵は掛かって無いね」

「ホームス? マジコナンと会話してる」

「会話じゃ無いと思う、コナンが鳴き声と猫パンチで指事してくれる、それが分かるだけだぞ」


「私も、コナンを見てるけど、意味が分からん」


 多くの目撃情報の二階に上がった。


「ん? この部屋だけ綺麗に掃除されてる」

「タバコの臭いがする!」


「亡霊は、夜タバコの火を見た人が勘違いしたんだろうな」

「でも、無人の家で夜タバコを吸う人って?」


「にゅ~~」

「コナン? 何か見付けた?」


 部屋に不釣り合いな、新しい整理箪笥だんすをテシテシしてる。


 上の段を開けた。

「ホームスそれ小麦粉? 片栗粉?」

「いや、違う! お巡りさん呼んだ方が良い、僕達の手に追えない事件だ!!」

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