第8話 独房
「ここからどうしよ、、、」
おれは軍の監視下の中の牢屋にぶち込まれた。それも城壁内にあるやつ。街の中や城壁の外で見つかった場合、即刻何も聞かれずに牢屋に入れられる。
「、、、作戦失敗?」
「作戦とは何だ?」
「あっいえ何でもありません」
この牢屋の看守、イージスだ。 、、、ガンダムの方じゃないぞ。赤色の。
イージスは、長年この牢屋の看守をやってきたそうだ。とても厳しく、常に周りに気を配っている。変なことしたらすぐに見つかって怒られる。だが、怒られるだけで、何かするってわけではない。叩いたりもしないんだよな。
「お前は頭がさえるらしいな。」
「照れるなぁ」
「ほめているのではないのだぞ。犯罪者をほめるなど馬鹿のすることだ」
「じゃああなたは馬鹿ってことですか?」
「その口引っぺがしてやろうか」
「ひっ」
少し口調が怖いけれどどこか懐かしく、優しい感じがする。
~監獄の食堂にて~
「今日の昼飯は何なんだ?」
「今日ハンバーグらしいよ」
「よっしゃぁー!」
こいつはこの牢屋で知り合ったカルロスだ。おちゃらけた性格で、肉が大好物。嫌いなものは野菜全般らしい。
少し乱暴なところがあるが、、、まあ根はいいやつだ。
「すっげぇうめぇなぁ!」
「そうだな」
「そういやお前なんで捕まったんだ?」
「しっ!」
「なんだよぉ」
「でかい声で叫ぶな!(小声)」
「なんでだ」
「この話は牢屋に戻ってからにしよう」
「わ、分かった」
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