第28話交通安全教室、バレンタイン、生徒会選挙

 便利部は、雅子宅に集まり、雅子が考えたアイデアについて話し合った。

「交通安全教室って2月じゃないですか!?」

 玲司の言う通りだった。アダムス学園の交通安全教室は2月に行われる行事だ。

「1月ってあんま行事ないじゃん」

 雅子は思いつかなかったが、

「行事じゃなくても月1でやる全校集会とかあるじゃん!」

 綱が助言すると

「それも考えたんだけど、全校集会、今月終わったよ」

 雅子は、三白眼で綱を見た。

「一昨日でしたね」

 愛茉が自分スケジュール帳を見ながら言った。

「交通安全教室は若干リスキーだな。警官ていうか外部の人間いるし」

 道成が分析すると

「そうだけどね…。交通安全教室ぐらいなんだよ。ボイスレコーダーで録音したやつ流せるの」

 雅子は悩んだ。雅子は今回音響機材を使う交通安全教室にこだわっていた。

 すると、悠理がタブレットを操作している手を止め、タブレットの画面を全員に見せた。

「交通安全教室よりもっと良いのあります!見てください!翌日のバレンタインに、放送委員がお昼に特別でバレンタインの曲流すみたいですよ!」

「バレンタインに、パワハラの音声流すとか台無しだわ…。猫橋最悪〜」

 琥珀が悠理をじっと睨んだ。

「そう言うなよ〜。それじゃあ、生徒会選挙の放送で…」

 悠理が再びタブレットを見せると

「それもダメ〜。カザーインが、激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームになるから」

 琥珀が却下すると

「琥珀ちゃん。激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームは古いかな〜?あと、先輩ってつけようね」

 雅子は満面の笑みでツッコミを入れた。


 雅子達は大いに悩んでいた。

 今回は難題だと、全員がそう考えていた。

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