第12話クリスマスの憂鬱

 12月になり、街はクリスマス一色となった。どこに行ってもクリスマスの装飾が飾られていたり、デパートやスーパーに行くとクリスマスソングが流れていた。


 雅子は学校帰りに駅の近くを歩いていると弥太郎の姿を見つけた。

「弥太郎さん…」

 だが、雅子が声をかけようとしたが、弥太郎は女性と一緒にいた。雅子はショックを受けた。弥太郎と雅子は、婚約者で雅子が20歳になったら結婚する事になっていた。


 翌日、愛茉から

「みなさんでクリスマスパーティーしませんか?」

 そう提案があった。

「いいじゃん!みんなでクリパ」

 道成が賛同した。

「ありがとうございます!じゃあ、どこでやります?部室にしますか?」

 愛茉が嬉しそうに言うと

「部室もいいけど、ファミレスはどうでしょう?」

 玲司が提案すると

「ファミレスは周りに迷惑かけるじゃん」

 琥珀が意見を言うと

「そうか…。やっぱ部室か…」

 玲司が考えながら言った。

「それだと周りに迷惑かけないからいいかもです。部室にしましょう」

 愛茉はルンルン気分だった。

「それがいい。冬休みの何処かでやろう」

 悠理が鞄からタブレットを取り出し、カレンダーアプリを開いた。

 アプリを見ながら各々日程について意見を言い、その結果、クリスマスイブに行う事になった。


 そんな中雅子はあまり乗り気ではなかった。

 日程を決めた後どうやるか話し合っていると

「どうしたんだよ?ガンモ、元気ないぞ」

 道成は少し心配そうに聞くと

「あ、うん。ちょっと…。ごめん、用事思い出したから帰るね。お疲れ様」

 雅子は鞄を持つと部室を出た。

 朝から雅子は、昨日の弥太郎の事を考えていた。女性は美人で弥太郎にお似合いだと雅子の目には映っていた。


 雅子の元気のない姿を綱はずっと心配していた。

 雅子が早退する時も声をかけたがっていた。

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