第4話乱菊救出‼️

「乱ちゃん、ちゃんとお話しできる?」

「保健室の先生とスクールカウンセラーの先生が、優しいのは、責任がないから」

「返事は、『はい』よ。はーい」

「散歩やらせて!お願い♡」

「前住んでたところは、関係ないでしょ!」




 乱菊のストレスの原因である伯母の葬儀当日。

 葬儀場のホールで、乱菊は、両親に言われ、伯母の亡き骸を氷のように冷たい目で見ていた。

 しばらくすると、親族が到着した。乱菊は社交辞令のつもりで挨拶した。


「ガンモ…」


 僧侶のお経の間、乱菊はずっと壁掛け時計を見ながら雅子達の事を考えていた。

 火葬前の昼食の間に、調布駅から雅子、綱、愛茉が北風の車で来る手筈となっており、残りのメンバーは鶴子と共に調布のパルコのスターバックスで待機する事になった。


 昼食の時間になり、乱菊は雅子にLINEで報告し、報告を受けた雅子達は、調布駅を出発した。

 周りが昼食を食べようとした瞬間、乱菊はトイレに行くと言って、待機室を出て少し離れたところで靴を脱ぎ、階段を降りた。葬儀場の出入り口を出ると靴を履き、走って行くと雅子が

「乱菊ー!!」

 と手を振り、乱菊は雅子に気づき、すぐ雅子は乱菊の手を引き、葬儀場近くに停まっている北風の白い乗用車に乗った。

 乗用車に乗ると運転席には北風、助手席には愛茉、後部座席に綱が座っていた。綱と愛茉は安堵したが、

「俺人生終わった…。絶対俺校長から叱られるよ。あ、メロン買わなきゃ…」

 北風はぶつぶつ独り言を言っていた。

「ガンモ、北風先生精神不安定なの?」

 乱菊は困惑していた。

「朝からこんな調子なんだよ。気にしなくていいよ」

 雅子はあっけらかんと答え、

「先生、乱菊来ましたからお願いします」

 そう北風に声をかけたが、

「どうする俺…。どうする北風自由…」

 とぶつぶつ独り言を言っていたが、すぐに運転を始めた。

 

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