《黒曜の王》〜最強の男と600人の美少女たちによる異世界裏帝国〜
@naririru
組織編成 編
第1話「傭兵は死に、影は生まれる」
---
死体の山を背に、如月レイジはライフルを下ろした。
呼吸は静かで、吐き出した煙草の煙が死臭に溶ける。
「……ミッション完了。あとは処理班に任せろ」
仲間の死を悼む素振りもない。
自分を“最強の傭兵”などと呼ぶ者は多かったが、彼にとってはどうでもよかった。
与えられた任務をこなし、必要な女と抱き、適当な金を手にして消える――それが彼の生き様だった。
だが、その瞬間。
上空を旋回していた無人機が、爆ぜた。
「……ッ!」
閃光。耳が千切れるような爆音。
次の瞬間、彼の肉体は地面へと叩きつけられていた。
「――終わりか。まあ、悪くない幕引きだな」
意識が薄れていく中で、レイジは微かに笑った。
だが――次に彼が目を覚ました時、そこは見知らぬ場所だった。
◇
全身を包むのは石造りの冷たい床。
天井は高く、燭台の火が揺れていた。
「……異世界か」
状況を察するのは早かった。
この世界の空気は、銃火器の焦げた匂いとは無縁で、魔力と血の気配が入り混じっている。
傍らには、ひとりの少女がいた。
「よかった……気がつかれたんですね」
年端もいかない少女。ボロ布のような服を着て、痣と傷にまみれていた。
だが、その瞳には芯のある光が宿っていた。
「あなた様が現れてくださると、夢で視たのです……“この国を裏から支配する影”が、現れると」
その瞬間、レイジは確信した。
この世界は――
腐りきった表を、影から壊すべき世界だ。
◇
少女の名はミラ。
元は名門貴族の令嬢だったが、政争に巻き込まれて一族は粛清。
現在は“捨て子の収容施設”という名の売春・人体実験施設に収容されていた。
「……お前を使おう。いや、“使わせてやる”」
レイジの言葉に、ミラは涙を浮かべながら膝をつく。
「はい、レイジ様……命も、身体も、すべて捧げます……」
この瞬間、“最初の影”が誕生した。
---
◆次回予告:第2話「堕ちた聖女と快楽の契約」
この世界の腐敗は、教会にも及んでいた。
聖女と呼ばれた少女が、快楽の檻に堕ちる時――“忠誠”の意味が変わる。
レイジの影がまた一人、夜に咲く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます