白ってな、200色あんねん。
まつやに
第1話
「はぁ…。今月もダメだったな。」
あの日たまたま隣で飲んでいた監督から、「今度、映画を撮影するんだが、主役とまではいかないけど、ちょっとした役で出てみないか。」と言われ撮影した映画が、まさかの監督のスキャンダルでオオゴケ。その後鳴かず飛ばずのまま時が流れて早1年。実家の両親からは毎日のように「家に戻って、こっちでお仕事探したら?」とメールや電話が来る日々。月のほとんどをバイト、空き時間に演技の練習、時々事務所に顔を出して、何本も映画やドラマに出ている先輩にゴマをすって過ごしている。家に帰ってテレビをつけても、ドラマや映画の話題を見るのが嫌で、通販番組ばかりを見ている。自分でも正直、もう俳優として活躍するのは無理なのかもしれないと感じ、もう1年頑張って結果が残せなければ俳優はきっぱりやめようと決意した。翌日、事務所へ行くと、マネージャーが待ってましたと言わんばかりに近づいてきてこういった。「白田さん、戦隊モノって興味ありますか。」
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