第42話『カラス』
今日は中華の気分だ。
ピーマンや豚肉をカゴに入れるとお菓子コーナーが目に入る。引き寄せられるようにスナック菓子の前に来た。
やっぱポテちんはのり塩味が定番だよねぇ……あれ?期間限定わさび醤油味だとぉ!!これは悩むなぁ。うーん、どうしよぉ……
優柔不断を発揮して、どれくらい経っただろうか……ようやく会計を済ませて帰路に着いた。マイバッグに食料品と一緒にポテちんが2種類入れて……。
夕食を作り終えて、ポテちんわさび醤油味の袋を開けた時だった。
ピロリン♪
『
「誰だろ?」
『やあ、学園祭実行委員会の諸君。私はDr.ペストだ。3丁目の
ぞくり……
「メッセージの既読は5……るぅちゃんを除いた
嫌な予感しかしなかった。
雑木林に着いた頃には陽もだいぶ傾き薄暗くなっていた。生い茂る木々は、まるでボクを囲むように不気味な影を作り出していた。
ふと空を見上げると、やけにカラスの集団が集まっている場所がある。耳障りな鳴き声は、乾いた笑い声にも聞こえた。
男は大木の前に立ち尽くしていた。
微動だにせず、ただソレを見ている。そして、目を
雑木林から出ると軽トラックへ乗り込んだ。塗料の付着した白いつなぎの袖を
ギャー……ギャー……
数羽のカラスが大木の枝に止まり、不気味な鳴き声をあげている。大木に何かが吊り下がっているのが見えた。
そして……ソレを見つけた。
おもむろにスマートフォンを取り出しカメラを起動する。震える手を沈めシャッターをきった。
何度も何度も何度も………
「ハァ……ハァ……ハァ……」
凌来はガクガクと膝が笑いその場に膝まづいた。それとは裏腹に、凌来の表情は
「
大木の枝から吊り下げられた
腹部は引き裂……中身……垂……下……
「いやぁああああああああ!!!!」
雑木林に
落ちた中身に群がるカラス共は、人間を馬鹿にするような醜い笑い声をあげていた。
まるで、Dr.ペストのように……
「ど、どうしてこんなぁ……ああっ!!」
「な、
気が付くと、
「
「
異常な生臭さが鼻についたキリちゃんと
「うわぁあああっ!!」
「いやぁああっ!!ち、千春ぅ!!」
二人は、変わり果てた親友の姿に
程なくして現れた
これだけの人間が現れても尚、カラス共は落ちたちぃちゃんを
「この野郎!!」
「離れろ!!」
キリちゃんと
「皆っ!!何があった?大丈……なっ!!」
黒崎守刑事も駆けつけた。そして、ちぃちゃんの無惨な姿を見て言葉を失った。
しかし、直ぐに冷静さを取り戻した黒崎刑事は皆を一箇所に集めた。黒崎刑事は、ちぃちゃんには申し訳ないが、
みんな恐ろしくて仕方がなかった。何故こんな目に遭うのか……?Dr.ペストは何が目的なのか?一体……誰なのか?
「今、署に連絡したからもう直ぐ救急車が来るよ!!」
黒崎刑事は
「1、2、3、4、5……関君、関瑠羽太君は?」
キリちゃんは、るぅちゃんが行方不明で連絡すら取れない事を黒崎刑事に説明した。
黒崎刑事は眉をしかめて腕組みをした。
「皆、間もなく警察が来る。証拠品として皆のスマホを没収される筈だ。そうなると厄介だ、今直ぐにこの場から立ち去ってくれ。またSNSで連絡する!!」
皆は急いで雑木林を抜け、それぞれの帰路に着いた。身も心もボロボロで、この日、グループに連絡してくる者は誰一人いなかった。
今夜は一睡も出来ない……と、誰もが思った。しかし、みんな深い深い眠りについた……まるで現実から目を背けるかのように。これから起こる事に備えるかのように……
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