閉じる
表示設定
目次
切符
驚いた
驚いて泣いた
この世に生を受けたあの日
タオルに包まれて
泣いた
この世を去ろうと試みたこの日
覚悟さえあれば
こんなに近くに死がいた
それは気づいてはいけなかった
簡便さ
簡単さ
死への切符は
とっくに私の手にあった
耐えがたい恐怖に
わたしは泣いた
まだ
その切符は使えそうになかった
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます