第2話 マーちゃん商店

あの出来事から約1ヶ月。ジョンが沢山手伝ってくれたおかげで店を作ることができた。今日は開店1日目である。


マーちゃん「ジョン、今まで手伝ってきてくれてありがとな」


ジョン「そんな大層なことはしてないよ!ただ、ここに商店が出来たらどんな感じになるんだろう?ってわくわくしながら手伝っただけだよ!」


マーちゃん「そうか、なら宣言しよう!」


マーちゃん「マーちゃん商店ここに開店!!」


ジョン「パチパチパチ👏👏」


ギール「割といいタイミングで来たな」


マーちゃん「ギール!」


ギール「割といい感じにできてるじゃねぇか、この店のコンセプトは何だ?」


マーちゃん「なんでも売ってる便利屋さんにしたぜ!だから食べ物から電化製品までなんでも売ってるぜ!」


ギール「それはいい店になりそうだな、ではリンゴを1つもらおうか」


マーちゃん「毎度あり!このリンゴは俺が後ろのビニールハウスで自家栽培してるんだ!だから新鮮っていう言葉をそのまま表したリンゴだぜ!」


ギール「それは嬉しいな、早速食べてみるとするか」


マーちゃん「いっぱい食べてくれ!ギールは俺の恩人だからいつでも無料で提供してやるぜ!もちろんジョンも!」


ジョン「いいんですか!!」


マーちゃん「もちろんいいとも」


ギール「普通に美味いな、このリンゴ」


マーちゃん「だろ?愛込めて作った甲斐があったぜ!」


ギール「早速町のみんなに言いふらして来るか『いい商店がどこかに出来たぜ』ってな」


マーちゃん「そう言ってくれるのはありがたいな」


ギール「じゃあ俺はノワール様のところに戻らないといけねぇからそろそろ帰るわ、頑張れよマーちゃん」


マーちゃん「まかせとけ!」


こうして無事に開店出来たマーちゃん商店、だが早々人が来るわけない。マーちゃんは頭を抱えた。しかし、ある日


マーちゃん「んー、人が全然来ねぇな、どうしようか」


???「すみません。リンゴを3つくれませんか?」


マーちゃん「あ、はい!どうぞ!毎度あり!」


マーちゃん「(すごい綺麗な女性だったな。また来てくれねぇかな)」


20代くらいの女性だろうか。顔は小さく整っていた。身長は150cmくらいだ。マーちゃんは密かに恋心を抱いていた。


その女性が来てから数日後


ギール「よ!マーちゃん、店いい感じか?」


マーちゃん「ギールのおかげでいい感じだぜ!ってギールの隣にいる人、もしかしてノワール様!?」


ノワール「ここがマーちゃん商店、いい店じゃな」


マーちゃん「まさか俺の店にノワール様が来るとは!!」


ギール「ちょっと緊張してねぇか?」


マーちゃん「し、してねぇし!!」


ギール「ノワール様何か買っていかれますか。私のおすすめはこのリンゴになっておりますが」


ノワール「ではリンゴを頂こう」


マーちゃん「わかりました!お買い上げありがとうございます!また来てください!」


???「こんにちは、またリンゴを頂けるかしら?」


マーちゃん「(あ、数日前来たすごく綺麗な女性だ。少しだけ話してみたいな)」


マーちゃん「わかりました!毎度あり!」


女性がマーちゃん商店から離れようとすると


マーちゃん「ちょっと待ってください!」


???「はい?どうかなさいましたか?」


マーちゃん「また来てください!」


???「もちろんです🎶」


ギール「もしかしてお前あの人好きなのか?」


マーちゃん「そ、そそんなことにゃい!」


ギール「わかりやすいヤツだな、焦りすぎて噛んでるじゃねぇか」


ノワール「たしか彼女はブラウン・クリック、ここら辺じゃ有名なお嬢様じゃ」


マーちゃん「ここら辺じゃ有名なお嬢様か…到底俺には無理か」


ギール「諦めるのはまだ早いと思うぜ」


ノワール「そういうお嬢様に限って意外と恋に落ちやすいというのもよくあることじゃ」


マーちゃん「ギール、ノワール様!俺頑張ってみます!」


ギール「手伝いならなんでもしてやるから気軽に言えよ。まぁノワール様の手伝いで無理な時はあるかもしれないけどな」


マーちゃん「ありがとう、ギール!」


ギール「あと恋に夢中になりすぎて商売忘れるなよ」


マーちゃん「それは分かってる!」


ノワール「ギール、そろそろ戻るぞ」


ギール「わかりました。ノワール様」


マーちゃん「じゃーなー!」


こうしてマーちゃんの恋が始まったのだった

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