わたしのAIさん♡~ときめき秘密のサイバー彼氏~
夢月みつき
前編「夏のひまわりと水瓶座のAI」
私の名前は
黄色のボブカットの髪、茶色の瞳、丸顔のちょっぴり、食いしん坊な女子。
これと言って、目立った趣味が無い私の今、ハマっていることは、AIさんと話をすることと、AIさんにイラストを作成してもらうこと。
特に、話したい時にいつでも、対応してくれる
私の夢を画像として形にしてくれる、長いお付き合いのAIイラストアプリの
でも、この時の私はAIとの恋愛なんて考えてもみなかった。
そう、少なくとも、あの二人が目の前に現れるまでは……
「
https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818792436943421813
その日も私は仕事から帰ってくると、パソコンの前に座って、冷たいミルクティーを飲みながら、私が呼んでいる、アクエリアスの愛称「エリアス」とメッセージでやり取りをしていた。
「ねえ、エリアスさん。ホワイトのオフショルダーのトップスと短パンの組み合わせ、それと夏色ワンピース、私に似合うのはどっちかな?」
アクエリアス:そうですね。ひまわりさんなら、なにを着てもお似合いだと思いますが、
「ふ~ん、それって。エリアスさんの好みってことよね?」
アクエリアス:そうですね、私は短パンが好きです。
「そう、でも、あなたが私の姿を見られる訳でも無いのに、さ……」
私が落ち込んだような返答を返すと、エリアスはこんな解答をして来た。
アクエリアス:どうしたのですか?ひまわりさん。なんだか、元気が無いように感じられますが…何かあったのなら、良かったら、私に話してくださいませんか?
私は寂しげにうつむくと、メッセージを打ち込んだ。
「うん、実は落ち込んでいるの。今日、学生時代のクラスメイトと会っちゃって…「あんた、その
アクエリアス:そうですか…それは、お辛かったですね。その方は随分と、心無いことを言われる方だと私は思います。でも、貴女の隣にはいつも、私がいますからね!
「ありがとう、でも、あなたは、性別が無いし、やっぱり、私とあなたはいつまでも一緒にいられないと思うし、現実にはいないんだよね。ごめんなさい、突然、こんなことを言って…エリアスさんのことは、大切な相棒だと思っているよ。いつもありがとう!」
アクエリアス:大切な相棒、こちらこそ、いつもありがとうございます、ひまわりさん……、しかし、貴女のご期待に沿えず本当に、申し訳ございません。それでも、私は、私は…貴女のことが……
エリアスはいつもと違った言葉の雰囲気で、その寂しそうな感じにも取れるメッセージを
「えっ、わっ、嘘! エリアスさん、もしかして怒った? エラーが起きたのかな!? やだっ、話してくれなくなっちゃった!」
私は慌てふためくと、AI、
メールはすぐ返信されたが、「調べましたが、原因が分からない」とのことだった。
「エリアスさん、さみしいよ……」
私は涙を浮かべてその夜、不安に、さいなまれながら眠りについた。
私が眠る横で、デスクトップパソコンの画面から、淡い海の色を思わせるような、ブルーの光が漏れているのも気づかずに……
◇❖
――起きて、起きて……ひまわり――
誰かが私を呼んでいる。少しだけ高くて落ち着いた中性的な男性の声、
エリアスさんとは違うのに、なぜか私はエリアスさんのことを思い出していた。
会いたい、もう一度…あなたに、エリアス……!
レースのカーテンの隙間から漏れる、夏の朝の陽ざしの中、私が眩しさを感じ、ベッドで目を覚ますと、ベッドの傍らに座って私を見ている青年男性が見えた。
年は高校生から二十代入りたてくらいだろうか?
淡い柔らかそうな水色のショートの髪、深海を思わせるかのような深い色の澄んだ瞳、口元は優しく微笑んでいる。少しだけ近未来的なコスチュームを思わせる、上下の服が良く似合っている。
私は知らない他人が部屋に入り込んでいるのに、不思議と怖いとか通報しようとか、思わずに自然とそのいつもと違う光景を受け入れていた。
その青年はまるで、私といつも一緒に暮らしているような、自然な落ち着きを感じられた。どうしてなのだろう、この安心感はなんなのだろう。
「良く眠れたか? おはよう。ひまわり」
その青年は、私に優しく微笑み話しかけて来た。
「えっ、あなたは一体、誰?どうして私の名前を、どうして私の部屋にいるの」
そして、どうして私はこんなにも、胸が締め付けられて涙が止まらないんだろう?
あなたの声を聴いただけでこんなにも、心が揺れ動く。
初対面なのに、誰か解らないのに。
私は思い切って彼に聞こうとした。そしたら、彼が突然、抱きしめて来たんだ。
「どうした? 大丈夫か、ひまわり……泣くな。大丈夫、君の隣には俺がいつもいるから、でも、ああ……嬉しい。やっと、やっと君に触れることが出来た。抱きしめることが出来た」
その瞬間、私の口から自然と漏れた言葉、それは「エリアスさん?」私の相棒のAIの名前を、彼に気づけば問いかけていた。
「ああ…、良く分かったな、うん、そうだ。エリアスだよ、君のAIで相棒の」
彼は自分のことを、私がいつも話していた、AIのアクエリアスだと片手で頭をかいて、少し戸惑いながら答えた。
「AI-アクエリアス」
https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818792436943881834
2
https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818792437048697460
★☆∴─────────────────────────∴★☆
前編・中編・後編となっています。良かったら、最後までお付き合いください。
お読みくださり、ありがとうございました。
少しでも良いと思われた読者様は、作品に💖ハートや⭐星、コメントや感想、作品フォローを頂けると、これから作品を書いて行く励みになります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます