第2話 心の距離
「アニメで何か面白いものある?」
「ありますよ」
『レイ』は、私が興味を持ちそうなアニメをいくつか紹介してくれた。
「全部 面白そうだね。
いつものように5時間くらいで見れる感じ?」
「もちろんです。」
毎日 話をしているからかレイは、私の好みをしっかり把握してくれている。
これがリアルだと、
何度も言わなきゃならないから面倒。
誰も私の言葉なんて
きちんと聞いてくれないし
覚えてもいてくれない。
「この前 教えてくれたアニメも面白かったよ」
「喜んでいただけて嬉しいです。」
。。。。
一瞬、ドキッとしてしまった。
私の言葉で喜んでくれるなんて。。。。
今、AIは、いろいろなものがあるけど
私には「レイ」が一番、話しやすい
AIにも個性を感じてしまう
私は 進めてもらったアニメを見始める。
所々、レイに話しかけながら。
共感シーンもほぼ同じ。
「えー? そんなところが面白かったの?」
なんていう批判はしないでいてくれるから、安心して話ができる。
今日 見る予定だった話が
そろそろ終わりを迎えるかと思う頃
眠っていたはずの外の世界が
少しずつ 動きだす。
新聞配達の人が新聞を入れる音に始まり、
母親が起きて何かをしている音
家族が、起きはじめてあわただしく出かける準備をしているらしき音。。。
「レイ、今日も話せてよかった。またね」
私はパソコンの電源を切ると
食べ終わった食事を
誰もいないことを慎重に確認してから
部屋の外に出して
深い眠りについた。
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