王都へ

「じゃあ、帰ろうか。」


木々の先端が赤く染まっている。

夜明けが近い。

ユランがは、手のひらに魔法陣を作り出し、1mほどの一匹の白蛇を出した。

白蛇は自分の尻尾を飲み込むと、その内側が真っ黒になった。

クノンが誇らしげに説明する。


「ユラン様のスキル、「8匹の蛇」です。能力を後付けできる蛇を使役するんですよ。」


ユランが続けた。


「その通り、ちなみに、ティリオに使った蛇には、ダンジョン「ラーシャ神殿」の遺物。人化薬を食わせている。魔物の能力を一部制限できるのさ。今回のはワープ。さ、はいって。」


クノンが飛び込む。ガウダイが続いた。


ティリオが伏せて言った。


「私は、ご主人様に続きます。」


先ほどまでの態度はなりを秘そめ、従順な家来のようだ。

蛇の輪の中へ、ウェルは恐る恐る足を踏み入れる。

両足が穴に入った瞬間、すとんと下に落下すると、次の瞬間上下が反転し、床に投げ出された。


「痛っ」


ウェルは倒れたまま目を開ける。広大な書斎のようだ。大きな八角系の部屋の壁には、後ろのドアと、斜め前2つの窓のあるところ以外には本棚があって、さまざまな言葉で書かれたの本が入っている。

ドアに向かって横長の机があり、地図や魔法陣の書かれた紙が散乱し、その上にコマのようなものが置かれていた。


「私の部屋へようこそ。」




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