サグラダはまだ完成してないぜ!!

20件ほどの小さな村。その道端に高さ172メートル、幅60メートル、長さ90メートルの巨大モニュメントが地面から出現した。


ウェルは、あまりのことに地面にへたり込んだ。


「な、何だこれはぁ!」


村の人たちが集まる。


「す、すごい!これは高さ172メートル、幅60メートル、長さ90メートルはあるんじゃないかぁ!」


「この高さ172メートル、(以下略)の大岩を作った方は神じゃぁ!もし人が作ったなら我が村発の冒険者になって欲しいぞい!」


またある人は言った。


「この見たこともない高さ(以下略)の岩を人がつくったとするなら、はるか古代、神が使ったとされるスキル「概念創造」ね!自分で一つ概念を決めてそれを作れるのよ!」


ウェルは静かにその場をさった。

冒険者になれるかもしれない喜びはあった。しかし、これが自分の能力とは言えなかった。

「ぜんっ全ダメだ!!」

悔しさに震えながらいう。ウェルが作ったのは何かトゲトゲして穴が空いた岩だった。

ウェルは山の中に入った。この辺りには危険な魔物はいない。

ウェルは手で三角を作って念じる。

ー広げろ!サグラダファミリアのイメージを!ー

目の前に2メートルくらいのサクラダファミリアを作った。

ウェルは、日が暮れるまで何度もサグラダファミリアを地面から生やした。あたりがサグラダファミリアで埋め尽くされたとき、


神殿創造サグラダファミリア


新たなスキルの解放である。

「できた!!」

完璧なサグラダファミリアができたのだ。

ウェルは涙を流した。

ウェルの気持ちに反応し、サグラダファミリアは光輝く。

ーそうか、サグラダファミリアは光るのかー

ウェルは新たな知識を手に入れた。

スキルで曖昧なものを概念に設定したため、ウェルの感じ方次第で能力が変わることを、彼は知らない。


その夜、大型の魔物が、木々をなぎ倒しゆっくりと村に近づいていた。

...ヒトがいる。

ウェルが最初に作った巨大な大岩を目印に近づく脅威をまだ、誰も知らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る