『ギャル部下と昭和上司』

@jyanjyabaribari

第1話 二日酔いでも出社して偉い(らしい)

■登場人物紹介

ギャル子:ギャルな価値観と自由な精神を持つ若手社員(通称:ギャル部下)

昭和太郎:昭和の常識と謎の責任感で生きる上司(通称:昭和上司)


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ギャル子(10:29)

めっちゃ二日酔いで仕事したくない。笑


昭和太郎(10:29)

おいw


ギャル子(10:29)

4:00までのんでた


昭和太郎(10:30)

それは、世間一般では早朝というんだぞ!

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チャットを開いて最初に目に飛び込んできたのは、

部下からの「飲み過ぎました」報告だった。

欠勤連絡じゃないのが救いだが、内容はどうかなりグレーである。

そもそも上司に「仕事したくない」とは…「笑」とは…


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ギャル子(10:31)

最後に見た時刻が4:00だったから、なんなら5時まわってたと思う。

ちゃんと出勤したことを褒めてくれ。笑

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どうやらギャル界隈では「二日酔いでも出社したら偉い」という風潮があるらしい。

そんな常識、昭和にはなかったぞ。


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昭和太郎(10:37)

出勤して偉い!

おかしいだろ!!!!

一人で飲んでたの??


ギャル子(10:39)

そう。最寄りで飲んでて帰ってきてまたお家で飲んでた。笑


昭和太郎(10:42)

一人飲み…


ギャル子(10:43)

うるさいよ。笑

わかってるよ。笑

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今どきの若者は、一人で飲んで、朝まで飲んで、それでも会社に来る。

なぜだろう、叱る気力よりも先に、ちゃんと出社して偉いなという尊敬がきた。





※この作品は、昭和気質な上司とギャルな部下による社内チャット&日常のやりとりをベースに脚色したリトルノンフィクションです。


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