閑話・【アンリアルウィッチ】のための髪飾り――①
最近は【リョウガ
お師匠様、ミヤコさんとイヴさん、そしてクラリスさんも来てくれる。
自身もお忙しいだろうに、クラリスさんは特に時間を見つけては来てくれた。
【天使を
クラリスさんと過ごせる時間が増えたことで、モニカもすっかり元気になった。
「幻影世界での【
「ナマ言ってんじゃないの。感覚で思い出せないなら理論で詰めて実現へ近づく、そういった地道な
「――頑張る。クロちゃん、ありがと」
心からの笑顔を見せることが多くなったら、もう大丈夫。
クラリスさんには本当にお世話になる……。なにか、ボクたちにできることがあればいいのだけれど。
と思っていたら、あった。
ボクたちが、もしかしたらお力添えになれるかもしれないこと。
「あら、いらしていたのね! こんにちは」
「…………こん、に(超小声)ちは…………っ」
最近では『ノアナの村』の村人がたも、クラリスさんを顔見知りとして認知させるようになってきて、クラリスさんのほうも不意の挨拶にも声を返せるまでになっていた。
さて、そうなると。
人当たり良くて、そして商魂も逞しいあの人が、姿を見かけたら声をかけないはずがない。
「あら、こんにちは。いらしてたんですね、クラリスさん」
「――――……スっ――」
イチコドールさんはいつも、か細い吐息みたいな応答がどうしてか会話の流れとして気にかからない、さすがのコミュニケーション術でクラリスさんとお話ししていた。
「――――……スっ――」
「
「――――……スっ――」
「フフ、寡黙でカッコ良いですわ、――失礼、コホン。もしよろしければ、ぜひ【イチコドール魔法具店】にお立ち寄りください。扱いは
――イチコさんとの会話を終えて彼女の背を見送ると、クラリスさんは、
「……――へへっ、参っちゃうね……」
な、なにがだろう。
……ごめんなさい、ちょっと分からなかったです。
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