絆のクラフトマスター ~兄妹で挑む救世譚、二人の【武器スキル創生】で最強の魔王を討つ!!~
羽羽樹 壱理
鍛冶職人の兄妹と、遥かな空に座する浮遊大陸
灼熱の
何十回、百を越えても熱心に
熱よ、この
百回を超えても、少しも
そうして――。
「――――……よし」
かたわらに溜められた
そして。
再び
「あと、四回」
そうしてまた
少しも褪せずに、「熱よ、この鋼に宿りますように」と祈りながら。
◇
「ふーっ……。今日の分、終わり」
夕立ちを浴びたみたいに汗びっしょりな
そのとき、部屋の向こうから、見慣れた人影が姿を見せる。
「
声と一緒に、真新しいタオルをボクのほうへ放ってくれた。
「ありがとう、モニカ。コルトハーツさんから予約の一本が仕上がったから、納品作業をお願いしたいな」
「はいよー」
両脇でくくった
肌に張り付けて
「うおっ、今回は精錬に【竜の銀灰】が混じってるじゃん。リョウガ
「手の皮がまた剥けちゃった、いつものことだけどさ。――ボクも、まだまだだ」
「お疲れ様~」
シャワーを浴びて、清潔な服の心地良さを感じながら、モニカと連れ添って玄関口から外に出る。
夕暮れの景色。
そして、雲の輝く空の果てを望めば――。
空に浮かぶ巨大な大地が、月のようなスケールで、沈む夕日の上空に見える。
――ボクらの暮らす世界に、唐突に現れた【浮遊する大陸】。
空に浮かぶその地が現れたその日から、超常なる獣がこの世界に現れ始めた。
異形植物。
竜。
そして、僕たちがまだ生まれてもいなかった、歴史に刻まれたあの日。
『我が名はオブレーガ=アルマ=ディーナ。異界より追われ、この地に私たちの災厄をもたらしに来た者。私が存在する限りは、この空に浮く大陸は存在し続け、異形の獣は下界の地から湧き続けるだろう。
私を殺してみろ。
人間よ。私はこの世界に、災厄をもたらし続ける者である』
その【
【オブレーガの大地】へ挑んだ者は数知れず、そして、……誰も帰ってこなかった。
空に浮かぶ大陸を瞳に映しながら、隣に立つモニカと、手を繋ぐ。
ボクたちは
【リョウガ鍛錬所】の職人として武器を
【
そして、いつか。
【魔王オブレーガ】を
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