第5話 本屋バイトのピンチ
今回は本屋でバイトしているときに突如発生するピンチについてお話ししましょう。私も書店員バイトを始めてもうすぐで丸2年になりますので、数々のピンチを潜り抜けてきました。
今も記憶に新しいのはとある本探しです。ある日仕事していると突然店長に呼ばれます。
「鈴道くん、ちょっと探すの手伝って」
と。怖いですねえ。10年以上このお仕事をされている店長に探せないものを私がどうして探し出せましょうか……と半分諦め状態で目当ての本の情報を印刷したプリントを見せてもらいます。そこには3冊のコミックが載っていて、その紙を見た瞬間私は店長がなぜそれを探せなかったか理解することになるのです……。
『虐げられていた私が冷血侯爵に嫁いだけど完全放置なので、少林寺拳法を学んで魔王を倒す旅に出ます-気づかないうちに溺愛されちゃってます!?』(架空タイトル)
『異世界に落ちたらごはんが激マズなので、前世給食のおばちゃんだったわたしが本気出す__魔王も勇者も胃袋を掴んで逆ハーレム!? 気楽にのんびり過ごしたいだけなんです!』(当然架空タイトル)
『死に戻り令嬢マリアンヌ・メチャアクジョーの華麗なる復讐劇___金も名誉もイケメンも全部手に入れて、後悔の奈落に突き落として差し上げますわ!!』(いわずもがな架空タイトル)
そう……題名が長い!! 漫画アプリでよく見る類のモノではあるのですが、いかんせん全体的にタイトルが長いのです……コミックだけでなく、ライトノベルなんかもそうかもしれませんね。スマホで読む分には前文表示されますし、内容がある程度読む前からわかりますからとっつきやすいかもしれません。……しかし、これが本棚にさしてある本に書いてあったらどうでしょう。あの細い背表紙に、みっしりと小さな文字で何十文字というタイトルが詰まるわけです。そろそろ察しのいい方もそうでない方もおわかりでしょう。同じ状況を背負わされたちび文字ぎっしり背表紙コミックが本棚に100、200と並んでいるのです。そこから上の三つを探す……そりゃあふたりがかりにもなりますね。店長が遠い目をするわけです。
結局会社名からさらに場所を絞って、時間はかかったけれどなんとかご満足いただける結果に落ち着きました。店長は
「老眼が辛い……」
と嘆いていた気がしますが……。
さんざん言ってしまいましたが、あのジャンルもそれなりに面白いですね。最初は食わず嫌いしていましたが、最近少し読みます。愛をこめて、タイトル激長コミックにおそらくみんなが思っていることをツッコんでこのエピソードを終わりにしましょう。
冷血な公爵様、多くない__________!?
女主人公の姉or妹、クソ女多くない__________!?
天蓋孤独の限界OLの転生率、高くない_____________!?
以上、鈴道でした。
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