第32話:仕事と趣味の完璧な融合、そして小さな葛藤
【ひよりのSNS】
まさか、仕事と趣味が完璧に融合するなんて…😳
でも、なんだか心の中に小さな違和感が🌀
純粋に旅を楽しんでるのかな?って、
ちょっとだけ不安になる今日この頃です🥺
#仕事と趣味 #融合 #新しい悩み #葛藤
#車中泊の現実 #私の居場所 #でり丸
でり丸。との旅は、
私の人生を、本当に変えてくれた。
完璧じゃなくてもいいんだって、
ありのままの自分を受け入れられるようになった。
そして、SNSで、
たくさんの人と繋がることができた。
私にとって、でり丸。は、
ただの移動手段じゃない。
私だけの秘密基地であり、
私だけの相棒。
でり丸。と出会って、
私の人生は、
温かい光で満たされたんだ。
そんなふうに、私は、
でり丸。との絆を深め、
日々の生活を楽しんでいた。
そんな私の日常に、
また一つ、大きな変化が訪れた。
私のSNS投稿がバズったことをきっかけに、
株式会社ワイルドスピリット社内で、
私の車中泊経験を活かした
新商品やプロモーションの企画が
立ち上がったんだ。
プロジェクトの初顔合わせ。
私は、花巻先輩、月島先輩、土屋先輩たちと、
会議室のホワイトボードの前に集まっていた。
そこには、私が描いた
デリカミニのイラストが貼られている。
私の手元には、
これまでの車中泊経験で得た
たくさんのアイデアが詰まったノート。
緊張しながらも、私は、
自分の経験を語り始めた。
「えっと、まず、私が一番
困ったのは、収納です。
花巻先輩にDIYを教えてもらうまでは、
物がごちゃごちゃしてて、
車内がめちゃくちゃだったんです。」
私の話に、花巻先輩は、
小さく頷いた。
その視線は、私の話ではなく、
ホワイトボードに貼られたイラストに
向かっている。
彼女の頭の中では、
もうすでに、初心者でも簡単に組み立てられる
DIYキットの設計図が
描かれているのかもしれない。
月島先輩は、私の話を聞きながら、
スマホでメモを取っている。
「可愛いランタンとか、
私も最初はデザインだけで選んじゃって、
夜中に心細かったりしたんです。」
そう言うと、月島先輩は、
「わかるー!マジわかる!」って、
共感してくれた。
その言葉の優しさに、
私は、フッと肩の力が抜けた。
土屋先輩は、無表情のまま、
ただじっと私を見つめている。
彼の目が、なんだか
「数字で語れ」って言ってるみたいで、
ちょっと怖い。
私は、震える手で、
ポータブル電源のサイトを
開いて見せた。
「それで、土屋先輩に
ポータブル電源の選び方を
教えてもらったんですけど、
その時、ロマンだけじゃ車中泊は
乗り越えられないって、痛感して……」
私の言葉に、土屋先輩が
フッと笑ったような気がした。
気のせいかな?
でも、なんだか嬉しかった。
会議は、熱気に満ちていた。
私の拙い経験談が、
先輩たちの専門知識と結びつき、
具体的なアイデアへと
形を変えていく。
「初心者でも簡単に組み立てられる
DIYキット、これいけるな。」
「見た目も可愛いけど、
光量もちゃんとあるランタン、
これなら女性に刺さる!」
「ポータブル電源も、もっと
初心者向けの機能をつけたらどうだろう。」
たくさんの付箋が、
ホワイトボードに貼られていく。
その一つ一つが、
私の車中泊の思い出から
生まれたものだと思うと、
なんだか胸が熱くなった。
私の小さな挑戦が、
こんなふうに仕事に繋がるなんて。
夢みたいだ。
こんなに仕事が楽しいって、
思ったのは初めてかもしれない。
私は、この企画を通じて、
先輩たちと一緒に、
これまでにない新しい商品を
生み出したい。
そして、私のSNSを見て、
車中泊を始めた人たちに、
もっともっと、車中泊の楽しさを
伝えたい。
そう強く思った。
会議室の窓から差し込む光が、
ホワイトボードの付箋を
キラキラと輝かせている。
それは、まるで、
未来への希望を暗示しているようだった。
仕事と趣味の融合。
それは、とても嬉しいことだった。
私の個人的な経験が、
会社のプロモーションに不可欠なものとなり、
SNSでの発信が、
企業の新しい顧客層の開拓に貢献する。
自分の「好き」が仕事に繋がり、
それが社会に貢献していることに、
大きな喜びと、誇りを感じた。
でも、その一方で、
なんだか、心の中に、
小さな違和感が生まれたんだ。
私は、車中泊の旅に出かける時、
ふと、スマホのカメラを構える。
美しい景色に出会った時、
美味しい料理を作った時、
感動的な瞬間が訪れた時。
その度に、頭の中に浮かぶのは、
「これ、SNSに載せたら、
バズるかな?」
「この投稿、会社の企画で使えるかな?」
といった、SNS担当としての
仕事の視点だった。
純粋に、「わぁ、綺麗!」って、
心から感動する前に、
仕事のことが頭をよぎる。
それは、プロ意識なのかもしれない。
でも、なんだか、
ちょっと寂しい。
私は、車中泊を、
誰のためでもなく、
私自身のために始めたはずなのに。
このまま、車中泊が、
仕事の一部になっていったら、
純粋に旅を楽しむ気持ちが、
どこか薄れてしまうんじゃないか。
そんな不安が、
私の心を支配し始めた。
SNSの画面を見るたびに、
私個人のアカウントなのか、
会社の公式アカウントなのか、
境界線が曖昧になっていくような気がした。
喜びと葛藤。
仕事と趣味の狭間で揺れる、
私の心。
この小さな葛藤は、
私の車中泊ライフに、
また一つ、新しい課題を与えてくれた。
私は、この葛藤と、
どう向き合っていけばいいんだろう。
答えは、まだ見つからない。
でも、きっと、
この葛藤も、でり丸。と一緒なら、
乗り越えられるはずだ。
私は、でり丸。のハンドルをそっと撫でた。
冷たい金属の感触が、
私を安心させてくれる。
【ひよりのSNS】
まさか、仕事と趣味が完璧に融合するなんて…😳
でも、なんだか心の中に小さな違和感が🌀
純粋に旅を楽しんでるのかな?って、
ちょっとだけ不安になる今日この頃です🥺
#仕事と趣味 #融合 #新しい悩み #葛藤
#車中泊の現実 #私の居場所 #でり丸
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