第25話:旅が日常に溶け込む心地よさ
【ひよりのSNS】
最近、車中泊が週末のルーティンになったよ!🥰
でり丸。との旅が、私の日常に欠かせない時間になってる✨
みんなのおかげで、毎日がホントに楽しい!💖
#車中泊女子 #デリカミニ #日常の幸せ #ルーティン
#でり丸 #私の居場所 #感謝 #旅が日常に
タヌキとの遭遇、寒さ対策の失敗、
タイヤのパンク。
そして、SNSで出会った
たくさんの温かい繋がり。
数々のハプニングや、
時には心細い気持ちを経験しながらも、
私は、でり丸。と共に、
車中泊の旅を続けてきた。
最初は、ただの「挑戦」だった車中泊が、
今ではすっかり、
私の生活に欠かせない、
大切な「日常」になっていた。
週末になると、
無意識のうちにでり丸。のトランクに
車中泊グッズを積み込んでる私がいる。
まるで、歯磨きをするように、
自然な流れ。
車の鍵を握りしめ、
「よし、今日も行くか!」
と、自分に言い聞かせるのが、
新しい習慣になった。
会社での仕事も、以前とは
全く違うものになった。
SNS担当として、
ただ商品の魅力を発信するだけでなく、
私自身のリアルな体験を、
誰かと共有できる喜びを知った。
それは、でり丸。と出会う前には
想像もできなかったことだ。
あの頃の私は、
毎日がルーティンの繰り返しで、
何をしていても、どこか
満たされない気持ちがあった。
心にぽっかりと空いた穴を、
どうやって埋めたらいいのか、
ずっと分からなかった。
でも、今は違う。
あの穴は、でり丸。との旅で、
少しずつ埋まっていった。
今はもう、どこにも穴はない。
心の中は、温かい光で満たされている。
週末の朝。
でり丸。のエンジンをかける。
キュルルル……ブォン。
この音を聞くと、
私は自然と笑顔になる。
まるで、でり丸。が
「おはよう!今日も楽しい旅にしようね!」
って、私に話しかけてくれているみたいに。
ハンドルを握る手に、
確かな感触が伝わる。
昨日の夜に確認したカーナビのルートを、
もう一度頭の中でシミュレーションする。
よし、完璧。
今回は、SNSでフォロワーさんに教えてもらった、
とある山奥のダム湖を目指す。
静かで、星が綺麗に見える場所らしい。
そんな情報を得てからは、
金曜日からずっと、
心臓がドキドキしていた。
会社の人たちには、
「週末、どこかに行くの?」
と聞かれるたびに、
「ちょっと、ドライブにでも」
と、言葉を濁していた。
まだ、車中泊をしていることを、
会社の人には、
言っていない。
でも、それでいいんだ。
私だけの、秘密の楽しみ。
そう思えるのが、今は心地よかった。
高速道路に乗ると、
でり丸。のエンジン音が、
いつもより力強く響く。
タイヤがアスファルトの振動を拾い、
私を目的地へと運んでくれる。
窓を開けると、
爽やかな風が車内に流れ込んできて、
都会の匂いとは違う、
土と草の匂いが、鼻腔をくすぐる。
でり丸。のボディを、
太陽の光が優しく包み込む。
なんだか、でり丸。が、
私をどこか新しい場所へと
連れて行ってくれるのが、
とても嬉しそうに感じられた。
私も、ハンドルを握りながら、
心の中で歌を口ずさむ。
誰の目も気にせずに、
自由に歌える時間。
それが、私にとっての幸せだ。
でり丸。との旅は、
私をどんどん自由にしてくれる。
ダム湖の近くの駐車場に
でり丸。を停めた。
そこは、SNSで見た通り、
ほとんど車が停まっていない、
静かな場所だった。
目の前には、広大なダム湖が広がり、
その水面が、太陽の光を反射して
キラキラと輝いている。
山々の緑が、湖に映り込み、
息をのむほど美しい景色だ。
空気は、ひんやりとしていて、
少しだけ、土と、木の匂いがする。
私は、でり丸。のドアを開け、
外に出てみた。
でり丸。のボディに、
そっと手を添える。
「でり丸。すごいね、ここ。」
私がそう語りかけると、
でり丸。が、コクリと
頷いたような気がした。
でり丸。も、この景色に
感動しているのかもしれない。
私は、でり丸。のトランクから、
折りたたみ椅子とテーブルを取り出した。
そして、湖畔に設置する。
でり丸。の横に座って、
湖を眺める。
ただ、それだけなのに、
なんだか心が満たされていく。
日が沈み始めると、
空が、オレンジ色から紫色へと、
美しいグラデーションを描き始めた。
遠くの山々が、シルエットになって、
雄大に見える。
湖の水面が、夕焼けを反射して、
まるで燃えているみたいに赤い。
私は、でり丸。の車内から、
月島先輩おすすめのランタンを取り出した。
カチッ、とスイッチを押すと、
温かい光が、湖畔を照らす。
一人でいるのに、
なんだか心細くなかった。
でり丸。と、ランタンの光が、
私を優しく包み込んでくれている。
こんな瞬間が、
ずっと続けばいいのに。
そう、心から思った。
そして、SNSで、
この感動を投稿した。
「ダム湖の夕焼け、マジで最高すぎ…😭✨」
「でり丸。と二人だけの絶景独り占め💖」
そんなコメントと共に、
夕焼けの写真をアップした。
すると、すぐにコメントが来た。
「え、ひよりちゃん、あそこ行ったの?!
超穴場じゃん!」
「私もいつか、あんな景色見てみたいです!」
「ランタンの光、可愛い!」
コメントをくれたのは、
フォロワーさんたちだけでなく、
会社の先輩たちからもだった。
園田先輩「お、あそこ俺も知ってるっすよ!
景色マジ最高っすよね!」
月島先輩「ひよりちゃん、そのランタン可愛いね!
写真の撮り方も上手〜✨」
土屋先輩「ポータブル電源の残量に注意しろよ。」
高倉先輩「景色はいいけど、夜は冷え込むぞ。
焚き火はできねぇけどな。」
みんな、それぞれの視点で、
私の投稿を見てくれている。
特に、土屋先輩からの、
「ポータブル電源の残量に注意しろよ」
というコメントに、
私は、フッと笑った。
そうだよな。
ロマンだけじゃ、車中泊は乗り越えられない。
でも、そのロマンを、
ちゃんと現実的に楽しむ方法を、
先輩たちは教えてくれている。
この人たちと出会わなければ、
きっと私は、
こんな景色を見ることも、
こんな感動を味わうことも、
なかっただろう。
夜が更け、空には満点の星が輝き始めた。
私は、でり丸。の車内で、
寝袋にくるまって、窓の外を見つめる。
都会の明かりに遮られることのない、
満点の星空。
星が、一つ一つ、
私に向かって語りかけてくれているようだ。
「大丈夫だよ」
「君は一人じゃない」
そんな声が聞こえるような気がした。
私は、でり丸。のハンドルをそっと撫でた。
冷たい金属の感触が、
私の心を落ち着かせてくれる。
でり丸。との旅は、
私にたくさんのことを教えてくれた。
不器用な私でも、
車中泊が楽しめること。
完璧じゃなくても、
ありのままの自分を受け入れること。
そして、何よりも、
自分だけの「居場所」を見つけること。
でり丸。は、私にとって、
単なる移動手段じゃない。
私だけの秘密基地であり、
私だけの相棒。
私の心を解放してくれる、
大切な存在だ。
こんなに心が満たされているのは、
でり丸。と出会ってからだ。
そう思うと、なんだか、
涙が出てきそうになった。
嬉しい涙だ。
私、このままでいいんだ。
そう思えるようになった。
心の穴は、もう完全に埋まった。
【ひよりのSNS】
ダム湖の夕焼け、マジで最高すぎ…😭✨
でり丸。と二人だけの絶景独り占め💖
からの、満天の星空!🌌✨
みんなからのコメントも嬉しすぎたよ!🥺
#車中泊女子 #デリカミニ #日常の幸せ
#でり丸 #私の居場所 #感謝 #旅が日常に
#ダム湖の夕焼け #星空 #絶景独り占め #心が満たされる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます