第4話:#納車待ち妄想レイアウト、SNSで始動!

【ひよりのSNS】

デリ丸。と出会ってから、毎日がなんか違う!✨

納車までマジ遠いけど、妄想だけは止まらない😂

みんなのデリカミニカスタム術、教えてほしいな〜!

#デリカミニ #車内カスタム #DIY初心者

#花巻先輩 #設計図 #チャレンジ


デリカミニ、でり丸。との出会いは、

私の日常に、これまでなかった

新しい色を塗ってくれたみたいだった。

ディーラーを出てから、私の心は

ずっとフワフワしている。

あの独特の新車の匂いが、

まだ指先に残っているような気がした。

契約書にサインした時の、

ペンの重みと、手のひらにじんわりと

伝わるインクの感触を、

何度も思い出している。

納車まで3~4ヶ月も待つなんて、

正直、想像以上に長くて

ちょっとゲンナリしたけど、

それすらも今は、

新しい楽しみへと変わろうとしていた。

まさに「納車待ち」もイベント、って感じ。

SNSで「納車待ち」って検索すると、

私と同じようにソワソワしてる人がたくさんいて、

なんだか勝手に仲間意識が芽生えちゃった。

「みんなも同じ気持ちなんだ」って思うと、

孤独感が薄れて、少しだけ元気が出る。

私は、この期間すらも、

自分なりに楽しんでやろうって決めたんだ。

だって、こんなにワクワクしてるの、

いつぶりだろう。


会社でSNSを運用してる身としては、

この「納車待ち」の期間も、

格好のコンテンツになるんじゃない?

って、ふと閃いたんだよね。

これも仕事柄かな。

早速、私の個人のSNSアカウントで、

でり丸。の納車待ちの日々を

発信し始めることにした。

スマホの画面をタップする指も軽くなる。

どんな写真と文章を組み合わせたら、

みんなに「いいね!」って思ってもらえるかな。

そんなことを考えるのも、もうプロの癖だね。

会社のデスクで、パソコンの業務画面そっちのけで、

こっそりスマホの画面をいじる。

背後に上司の気配がすると、

サッと画面を切り替えるのも、

もう慣れっこだ。


ハッシュタグは、

「#納車待ち妄想レイアウト」。

会社の休憩時間になると、

私はもう、パソコンの業務画面そっちのけで、

デリカミニのカタログを穴が開くほど眺めてる。

ページの端っこが、指で擦れて

ちょっと白っぽくなってるくらい。

紙の匂いを嗅ぐと、なぜか心が落ち着く。

新しいインクの匂いと、

未来への期待が混じり合った、

私だけの特別な香り。

スマホで「デリカミニ 車中泊 レイアウト」とか、

「軽バン 収納術」とか、

ひたすら検索しまくる毎日。

画面の向こうには、

デリカミニオーナーさんたちの

おしゃれな車内や、ガチ勢先輩たちの

驚くようなDIY術が広がっていて、

私の目はいつも釘付けになる。

「こんなこともできるんだ!」って、

毎回感動しちゃうし、

思わずスクショ撮りまくり。

「マジすごい!」「これ欲しい!」って、

独り言も増えちゃった。

特に、花巻先輩のDIY術には驚かされる。

先輩のSNSもフォローしてるんだけど、

彼女の作る木製の棚とか、マジでプロの仕事。

ああいうのが自分で作れたら、

でり丸。ももっと快適になるんだろうな。

でも、私にDIYなんて、できるのかな。

ちょっと不安にもなる。

花巻先輩は、以前社内で、

「もし棚を作りたいって思ったら、

まずは段ボールでモック作ってみるといいよ」

って言ってたな。

あんな正確な線、私には描けないけど、

でも、デリカミニのためなら、

頑張れるような気がした。


先輩から聞いた断片的な知識も、

ネットの情報を組み合わせることで、

どんどん具体的なイメージに変わっていった。

高倉先輩が言ってた「ポータブル電源は基本」とか、

土屋先輩が教えてくれた「電圧チェッカーの数値の見方」とか、

園田先輩の「外ごはん」のレシピとか。

全部、でり丸。が来たら、試してみたいことばかり。

妄想の中のでり丸。は、もうすでに

私だけの秘密基地になってるんだ。

「もし、でり丸。が来たら、

まずはここにこんな棚を作って、

あそこには照明をつけて……」

仕事でSNSの投稿文を考えるように、

妄想車中泊計画を細かく書き出していく。

真っ白なノートに、

ペンを走らせるたびに、

インクの匂いがふわりと香る。

文字やイラストで、ノートが

少しずつアイデアで埋まっていくのが楽しい。

まるで、私の未来をデザインしてるみたい。

指先に伝わる紙の感触が、

私のワクワクを増幅させる。


「#でり丸来たらやりたい10のこと」

みたいなハッシュタグもつけて、

旅先でやりたいことのリストも作った。

例えば、「道の駅で地元の美味しいものを食べる」とか、

「満点の星空の下で寝袋にくるまって寝る」とか、

「朝焼けを見ながら温かいコーヒーを淹れる」とか。

一つ一つ書き出すたびに、

私の胸の中のワクワクが、

どんどん膨らんでいくのを感じた。

これまで漠然としてた「車中泊」が、

具体的な夢に変わっていく瞬間だった。

まるで、退屈な白黒の世界に、

カラフルな絵の具が

一滴ずつ落とされていくみたいに。

ページをめくる音が、

新しい扉が開く音に聞こえる。


私のSNS投稿は、

フォロワーさんたちに意外な共感を呼んだみたい。

「私も納車待ちです!同じく妄想しまくってます!」

「どんなレイアウトにするか楽しみです!」

「可愛いデリカミニ、待ち遠しいですね!」

そんなコメントが続々と届く。

「わかる!」って共感の声が多いことに、

正直、びっくりした。

私のSNS担当としての「勘」が、

「これ、いける!」って疼き始める。

コメントに返信する指も弾む。

こんなに多くの人が、

私と同じように、

新しい車との出会いを待ってて、

ワクワクしてるんだ、って思ったら、

なんだか胸が温かくなった。

画面越しの繋がりが、こんなにも

心を温かくするなんて、知らなかった。

画面の向こうには、私と同じような

顔の見えない仲間たちがいる気がした。

彼らのコメントが、私をさらに

新しい世界へと誘っているようだった。

ふと顔を上げたら、

窓の外に夕焼けが広がっていた。

スマホの中のキラキラした光とは違う、

本物の、温かい光。

空が、オレンジや紫、赤に染まっていく。

その美しさに、思わず息をのんだ。


納車までの期間は、

ただ待つだけの退屈な時間じゃなかった。

むしろ、でり丸。との新しい生活を

想像する、最高の「準備期間」になっていた。

カタログをめくり、SNSを眺め、

先輩たちの言葉を思い出す。

でり丸。はまだ手元にないけれど、

もうすでに、私だけの相棒として、

私の日常に寄り添ってくれている。

小さな手のひらに握られたスマホの画面から、

無限の可能性が広がっている。

私は、画面の中のデリカミニに

そっと指を伸ばした。

画面の冷たい感触が、私の指先に伝わる。

早く会いたいな、でり丸。

私の新しい世界への扉は、

もうすぐそこまで来ている。

そう思うと、顔が自然と緩んでしまう。

納車までのカウントダウンが、

私の中で静かに、でも確実に、

始まっていた。


【ひよりのSNS】

今日の妄想も捗った!✨

でり丸。の車内、ああしてこうして…って考えてたら

あっという間に時間経つんだよね😂

納車までまだまだだけど、この準備期間も楽しいかも!

#デリカミニ #納車待ち #妄想レイアウト

#車中泊計画 #私の秘密基地 #ワクワクが止まらない

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