声だけのあなた
須堂さくら
あるいは全ての始まりとして
声だけのあなた
声だけのあなたが楽しげに話す部屋の中で、私は膝を抱えて座っている。時折話しかけられて、それに返事を返して。きっと女の子で、多分私と同じくらいの年で、もしかしたらこの部屋に昔住んでいて。そんなあなたの楽しげに笑う声を聞きながら、私はあなたの顔が見たいと心から思って、膝に顔を埋めた。
(2024/4/13)
X(旧twitter)に放流した話。この二人(?)の物語です。『X(旧twitter)放流小説(2024年)』にもまとめています。
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