□□□■１■□□□

　天（あめ）（天上界）――

　国（くに）生（う）み失敗の相談をしている。

　大（おお）神（かみ）は高（こう）座（ざ）にすわり、那（な）美（み）と那（な）岐（ぎ）はその前にならんで立っている。

大神「どれ、占ってみよう……」

　奇妙な手ぶりで太占（ふとまに）を行う大神。

大神「原因は――」

※太占……古代日本の占（うらな）い。動物の骨を灼（や）き、できたひび割れで吉凶を占う。

□□□■２■□□□

大神「むはー！　じゃな」

那美［マジかっ……］

　やらかした――という表情の那美。

大神「那岐から声をかけて、やり直してみよ」

□□□■３■□□□

　地（つち）（地上界）――

　御（み）柱（はしら）をまわって、那美と那岐が出会う。

　助言どおり、那岐から声をかけた。

那岐「なんてキ……キレイな……」

　顔をまっ赤（か）にした那岐が――あたふたしながら、どうにか絞りだした。

那岐「乙女なんでしょう」

□□□■４■□□□

　目がハートになった那美がかけより、ガバッと那岐に飛びつく。

　頬（ほお）に、ちゅっちゅとキスの嵐。

那美［ナギくん、好きー！］

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