顔にオッパイ2つだけの巨乳女に改造された男
赤澤月光
第1話
宇宙人の策略
私の名前は田中誠。27歳、独身。特筆すべき特徴もなく、女性との付き合いも皆無の平凡なサラリーマンだ。ただ一つ、私憧れがあった。それは...巨乳の女性だ。
「はぁ...また今日も一人か」
会社帰り、いつものように寂しく歩いていると、空から突然まばゆい光が降り注いだ。
「な、何だこれは!?」
気がつくと、私は見知らぬ金属の部屋にいた。壁には奇妙な模様が光り、どこからともなく声が聞こえてきた。
「地球人サンプル収集完了。実験開始します」
冷たい声が響く中、私は金属のテーブルに拘束されていた。恐怖で震える私の前に、人間とは思えない細長い指を持つ生命体が現れた。
「あなたの脳波分析の結果、特定の身体的特徴に強い執着を示しています。実験対象として最適です」
「何を言って...やめろ!」
抵抗する間もなく、私の体は激しい痛みに包まれた。意識が遠のいていく...。
***
「うっ...ここは...」
目を覚ますと、私は自分のアパートのベッドに横たわっていた。夢だったのか...そう思いかけた瞬間、違和感に気づいた。体が重い。特に胸が...。
恐る恐る自分の体を見下ろすと、そこには信じられないものがあった。
「うわああああ!!」
私の胸には、憧れていた巨乳が...しかも自分の体に付いている!慌てて鏡に駆け寄ると、そこには見知らぬ女性の姿。いや、完全な女性ではない。顔には目も鼻も口もなく、代わりに小さな胸が二つ付いていた。
「これ、私の体!? 何が起きたんだ!?」
パニックになる私の頭に、あの宇宙人の声が響いた。
「実験は順調です。あなたの憧れを具現化しました。これからあなたは、自らが憧れた存在として生きることになります」
「冗談じゃない!元に戻せ!」
「不可能です。これはあなたの潜在意識が望んだ結果です。さようなら、地球人」
声は消え、私は絶望に打ちひしがれた。鏡に映る姿は、私の憧れと恐怖が混ざり合った姿だった。
重い胸を持て余しながら歩くのも一苦労。顔の代わりに付いた胸は、呼吸するたびに上下する。自分が憧れていたものが、こんな形で自分の一部になるなんて...。
「どうすれば...元に戻れるんだ...」
窓の外を見ると、夜空には見知らぬ光が瞬いていた。宇宙人たちは私を見ているのだろうか。彼らにとって、これは単なる実験なのか。
私は重い体を引きずりながら、部屋の中を歩き回った。これから先、どう生きればいいのか。誰にも会えない、誰とも話せない。憧れていた巨乳は手に入れたが、代わりに全てを失ってしまった。
皮肉なことに、私は自分の欲望の犠牲者になったのだ。
「これが...私の望んだことなのか?」
答えのない問いを、胸だけの顔が宙に投げかけた。
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