悩み、悩んだ先のただの苦悩

東井タカヒロ

苦悩の中にある悩み

悩む。自問自答。

それは無意味で、確かにいくら悩んでも答えはでないし、僕が納得する解答を得られるわけもない。

一度悩み始めたら、それは出口のない迷宮と同じ。


同じ結果でも他の人なら違う感情を持つし、環境もまた違うだろう。

そう考えても現実は何一つ変わらないし、行動した方が早いだろう。

それが出来れば苦労はしない。

後悔…は無い。あれでよかった。

というより、あの業の対価が今払っているだけだ。

自業自得。そう言われてしまえばそうだし、それ以上は何も言えない。

だが、これは過程で、まだ結果じゃない。

結果でもあるし、過程だ。


―僕は何を恐れているのだろうか?


罪の精算?いや、そうじゃない。

罪の精算に関しては納得しているし、するつもりだし、改善している。

問題なのは、その精算に対しての野次、いや、批判、自己否定を恐れている。


それで否定されたら、少ないながらも努力したのは無駄だったのでは無いか?

俺の他への苦労は全て無駄だったのでは無いか?

俺自身が無駄ではないのか?


そう思ってしまう。

自己嫌悪…ではないか?。

自己否定。

こうしている間にも時を刻み、その時間がくる。

説得…無理だろう。

どうせ何を言ったところで理解されない、肯定をしてくれない、挙げ句の果てには完全否定するだろう。


そんな未来ばかりを考えてしまう。

俺が、犯した罪だ。



…俺は何がしたい?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る