第6話 ボールぺちゃんこ事件!?

1.衝撃の事件発生! 体育倉庫の異変!!

 オレの名前は青木真人(あおき まこと)、小学4年生。

 将来は名探偵になる予定で、これまでに数々の(小さな)事件を解決してきた。


 「消しゴム紛失事件」、「ハム吉失踪事件」、「メガネ紛失事件」、「給食ナゾの味変事件」、そして昨日の「ウサギ増殖事件」……。

 どれもこれも、オレの華麗なる推理で真相を暴いてきた。


 そして今日、新たな事件がオレのもとに舞い込んできた——。


「真人、大変だ!」


 慌てて教室に駆け込んできたのは、クラスメイトの田中健太。


「どうした!? 先生がまたメガネを失くしたのか!?」


「違うよ!! 体育倉庫のボールが全部ぺちゃんこになってるんだ!!」


「な、なにぃぃぃ!?」


 ボールが全部ぺちゃんこ!?

 それは学校にとって一大事じゃないか!!


「つまりこれは……『ボールぺちゃんこ事件』の発生だ!!」


2.現場検証! 体育倉庫の異変を探れ!

 さっそくオレは、学級委員長の早紀(さき)と一緒に体育倉庫へ向かった。


 現場に到着すると、体育委員の山本翔太が困った顔で立っていた。


「お、おまえら……見てくれよ……」


 オレは体育倉庫の扉を開けた。


「うわぁぁぁぁぁ!?」


 そこには——


 ぺっちゃんこになったボールが、山積みになっていた!!


「な、なんだこの地獄絵図は!?」


「サッカーボールもバスケットボールも、全部空気が抜けてるんだよ……」


「まるで何かに襲われたみたいに……」


 オレはぺちゃんこのボールを手に取る。


「これは……何者かの仕業だ!!」


「いや、そりゃそうでしょ……」


 早紀が冷静にツッコむ。


「でも、誰がこんなことを!?」


「それをこれから解き明かすんだろ!」


 オレはぺちゃんこのボールをじっくり観察し、すぐにあることに気づいた。


・全てのボールが空気を抜かれている。

・ボールには傷や破れはない。

・倉庫の扉はしっかり鍵がかかっていた。


「これは……つまり……」


「つまり?」


「倉庫の中で、何者かがボールの空気を抜いたってことだ!!」


 クラスメイトたちがザワつく。


「そ、そんなことをするやつがいるのか……?」


「いたんだよ! だからボールがこんなことになってるんだ!」


「でも、どうやって? こんなに大量のボールの空気を、一晩で抜くなんて……」


「……確かに」


 オレは体育倉庫の隅々を調べることにした。

 すると——


「ん? これは……」


 倉庫の隅に、黒くて細長いものが落ちていた。


「これは……何かのチューブ?」


「それ、たぶん空気入れのホースじゃない?」


「なにぃ!? 空気入れ!?」


 つまり、誰かがこの空気入れを使って——逆に空気を抜いた!?


3.目撃情報!? 夜の体育倉庫の怪しい影!

「ねえ、誰か昨夜、体育倉庫の周りを見た人はいないか?」


「そういえば……」


 ここで、またも健太が手を挙げた。


「昨日の放課後、体育倉庫の前で誰かがゴソゴソしてるのを見たんだ!」


「な、なんだと!? それは怪しい!!」


「でも、遠くからだったから、誰だったかは分からないんだ……」


「ふむ……しかし、それは十分な証拠になる!」


 オレは体育倉庫の周りを調査してみた。

 すると、倉庫のドアの前にうっすらと靴の跡が残っている!


「この靴跡……犯人が残したものに違いない!!」


「どんな靴なの?」


「うーむ……これは……」


 よく見ると、靴跡にはなにか特徴的な模様がついている。


「この靴の跡……なにか丸いマークがついてるな……?」


 そのとき——


「あっ、それ見たことある!」


 体育委員の翔太が声を上げた。


「それ、先生が履いてる運動靴の跡と同じだ!!」


「な、なにぃ!? 先生の靴跡だと!?」


4.真犯人は……先生!?

「よし、これは先生に事情を聞くしかない!」


 オレたちは職員室へ直行し、体育の鬼塚先生を発見!


「先生! 体育倉庫のボールをぺちゃんこにしたのは先生ですね!!」


「な、なんだって!?」


 先生は驚いた顔をしたが、すぐに「ああ!」と納得したような顔をした。


「いや、それは昨日の放課後に俺がボールの空気を抜いたからだ!」


「やっぱり先生の仕業だったのかぁぁぁ!!!」


「待て待て! ちゃんと理由がある!」


 鬼塚先生が説明してくれたところによると——


「実は、ボールが空気パンパンになりすぎて、破裂しそうになってたんだ。だから、少し空気を抜こうと思ってな……」


「なるほど……!」


「でも、抜きすぎちゃったみたいで……今日、ちゃんとまた空気を入れる予定だったんだよ」


「……なーんだ、そういうことだったのか!」


 体育委員の翔太もホッとした顔になった。


「でも、先生……抜きすぎですよ」


「ははは……すまんな」


 こうして、「ボールぺちゃんこ事件」は無事に解決したのだった!


5.そして次なる事件発生!?

 しかし、オレの探偵活動はまだ終わらない。


「真人、大変だ!!」


「今度はなんだ!? また何か消えたのか!?」


「音楽室のピアノが勝手に鳴ってるんだ!!」


「な、なにぃぃぃ!?!?!? 幽霊事件発生か!?」


 こうして、次なる事件——「音楽室の怪奇ピアノ事件」が幕を開けるのだった——!!

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