【民間人向け】よいレーダーの使い方

はじめに

　レーダーってありますよね。気象レーダーに、民間の船にもついている航海用のレーダー。軍事用になると艦船にも、対空ミサイルのバッテリーにも、航空機にも、レーダーサイトにも、ミサイルのシーカーにも、もう色んなものに使われています。それに、遠くの航空機やミサイル、艦船の場所まで分かって大変便利です。

　ただし、電波を垂れ流しにして勝てた時代は第二次世界大戦で終わっています。今では賢くレーダーを使わないと、逆に相手に場所がバレて攻撃が飛んでくるなんてこともよくあります。そのため、現代のほとんどの軍隊ではEMCON（電波輻射管制）、つまり電波を出していい状況と悪い状況に区切って、適切なタイミングで適切な方法で適切なプラットフォームで電波を出すようにしています。

　CMOを何の予習もせずにやっていると、レーダーをONにしがちであり、それで敵に場所がバレて不利になるということもあります。逆にそれで痛い目を見て、レーダーの放射を切りっぱなしにし、気づいたらシースキミングで近づくミサイルを見落として被弾しちゃう人もいます。

　本稿はそうした人に向けて、どうすればCMOで勝てるようになるのか、初心者で英語があまり分からない人向けにレクチャーしていこうと思っています。

　書いている人は民間人ですし、文系なので難しい数式は使いませんし、間違いもあるかもしれないので二割は疑ってかかってください。