第7話:密かな計画
翌日から、ミレーヌは表面上は父の意向に従うふりをしながら、密かに準備を始めた。
まず、城下町の薬草店を見学した。小さな店だったが、多くの人々が薬草を求めて訪れていた。
「この『風邪薬草茶』はよく効きますね」
店主は誇らしそうに答えた。
「ええ、祖母の代から伝わる調合法なんです。西方のハーブと、少しの東方の薬草を組み合わせているのが秘訣です」
ミレーヌは興味深そうに聞いた。
「東方の薬草ですか?」
「はい、旅の商人から仕入れているのですが、なかなか手に入らなくて困っています」
店を出た後、ミレーヌは考えた。城下町でも東方の薬草が求められている。もし自分が薬草師になれば、きっと多くの人々の役に立てるはずだ。
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