第5話 天空の星

 初夏に、高原や山を散策するハイキングツアーに参加して出掛けた時、山の中の民家も無い辺鄙な所にある、豪華で大きなホテルに宿泊しました。


 そのホテルでは、夜になると周囲に灯りも無く、月明かりが無い日には真っ暗になるので、星空観測会が定期的に開催されているのです。


 ホテルスタッフによる星空についての解説付きなので、星空観測会の希望者は集合時間にホテルロビーに来てくださいとのこと。


 集合時間5分前にホテルロビーに行くと、希望者が大勢集まっていました。


 ホテルスタッフの皆さん引率のもと、ホテルの駐車場を歩き、足元を懐中電灯で照らしながら、その先の林の中に入っていきます。


 林の中をどんどん進み、ホテルの灯が全く見えなくなると、月明かりも無いので、懐中電灯で照らされている場所以外は、本当に真っ暗闇です。


 暫く歩き続け、林の中を抜けると、辺りに木も無い開けたコンクリートの地面となった場所となり、そこはどうやら緊急用のヘリポートのようでした。


 案内された開けた場所の中央で全員が立ち止まり、ホテルスタッフの「今から懐中電灯の灯りを消します、夜空を見上げてください」との声と共に懐中電灯の灯りを全て消してしまうと、本当に真っ暗闇となりました。


 真っ暗闇の中で夜空を見上げると、天空一面に数多の星がキラキラと輝き、煌めいています。


 稀に流れ星の光の帯も一瞬ですが、ス~っと現れては消えていきます。


 じ~っと夜空を眺めていると、人工衛星の輝きが煌めく星と星の間を、ゆっくりゆっくりと移動していきます。


 街中では、国際宇宙ステーションISSほどに大きく明るく輝かないと、全く見えない人工衛星の光ですが、真っ暗闇だと意外と多くの人工衛星が観測できることに驚きましたね。


 本当に次から次へと、夜空を移動していく人工衛星が現れるのですよ。


 何とネットで調べれば、今夜空に見えている人工衛星の名前も判るのだとか・・・


 真っ暗闇ですから、何となくですが、ぼんやりと天の川も見えるのですよ。


 プラネタリウムのように星と星の間に線を引いたり、夜空に神話の絵を写したりはできませんが、リアルの星空観測と解説も中々綺麗で素敵でしたね。


 折角だからと、デジタルカメラで夜景を写してみましたが、私の使っているデジタルカメラは十数年前に製造されたかなりの骨董品、常用使いできるISO感度が200、ちょっとノイズが出てしまうことを無視して感度を上げたとしてもISO感度1000がやっと。


 ISO感度を1000に設定して、レンズの絞りは開放値、ピント調整は∞位置の無限大、バルブ撮影(シャッターを押している時間だけ露光する撮影方法)で1分ほどのシャッタースピードで写してみましたが、一応夜空に星の輝きは写っているものの、少しブレているし、何だかな~って感じの残念写真でした。


 こんな星空や夜景を撮影する時には、やはり最新型デジタルカメラでは常用最高ISO感度102400~204800程度まで使えて、超高感度でもさほどノイズも出さずに撮影が出来てしまうのですから、私の古い旧式デジタルカメラには、到底勝てない太刀打ちできないな~って思いましたよ。


 でも、今使っている古いデジタルカメラが壊れでもしないは限り、ずっと使い続けるつもりなので、新しい最新型のデジタルカメラを買う気は、今のところ全くありませんが・・・



https://kakuyomu.jp/users/ALICE1961/news/16818792437100472197

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