6曲目 花言葉「あなただけを見つめます」

タイトル:Sunflower

歌:夏背

作詞:夏背

作曲:Orangestar

URL:https://www.youtube.com/watch?v=-wzLZ6Ti7-Q

初聴:大学3年(2020)

蓬葉No:1301

蓬葉階級:4つ星/6つ星 


 Orangestarさんへの愛を語ればキリがありません。出会いは中3の時「アスノヨゾラ哨戒班」で、それと同時期に「雨き声残響」、「夏色アンサー」。少し時間が経って「未完成タイムリミッター」を聴きました。それ以降、n-bunaさんと同じくらいの頻度で聴き続けていたのですが、私が高校3年生の時、突如「快晴」で活動を休止してしまいます。その彼が再び出した曲がこちらです。

 当時はコロナが広まり始めた時期。毎日感染者数と死者数がニュースで流れる日々。当時はかかったら終わりというような風潮でしたので、不安が重なった私の体調は不安定でした。その中で出たこの曲は、誇張なしで光明でした。



 私の印象です。

 この曲は、絵画を歌にしているように感じます。

 そこで改めて動画を見たところ、5年も聴いてきて初めて気づいたのですが、この曲の歌詞は夏背さんが作ったのですね。そして、MVの絵も夏背さんが作っている。Orangestarさんは作曲者だそう。お二人は2020年の末に結婚します。夫婦で作った曲ということになりますね。素敵です。文化でつながる関係というのは、豊かですね。



 曲調は、これまでのOrangestar曲とは一線を画するものだと感じました。これまでの曲は、歌詞の密度と音域が高い曲が多かったのです。「アスノヨゾラ哨戒班」もそうですし、「空奏列車」「DAYBREAK FRONTLINE」もそうです。

 しかし、この曲はそうではない。むしろ低音ですらあります。これは、夏背さんに合わせているということでしょう。

 


 ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」を思わせるサビは、アコースティックギターのをバックに、流れるように奏でられます。



 今思うと、活動復帰初めての曲としては、Orangestarらしさの薄い曲かもしれません。こののちにでる「Henceforth」の方が、「らしい」と言えるでしょう。

 しかし、「花と記憶」や「時ノ雨、最終戦争」のような、ギターメインの曲の系譜もしっかりと受け継いでいると言えます。また、夏の曲を作り続けたOrangestarさんの復帰曲が夏の代表花といえる「Sunflower」というのも、いいですね。


 向日葵は、太陽を見て笑む花です。

 向日葵は、太陽の方を向いて頭を下げるようにしおれていく花です。

「あなただけを見つめます」

 向日葵の花言葉にぴったりな花言葉ですね。


 大切な人を想いながら、あるいは大切な人に歌いたい曲です。



 一つ謎があるとすれば、この曲の語り手が「思い出す」のは、「忘れたい」のは「あなたの」何なのかという点です。この点は解釈の余地がありそうですね。




 

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