女給さんや雑仕女(ぞうしめ) さんが一杯です♪
「皆さん、再雇用が決まったわよ♪」
「退職時の皆さんの位は色々ですが、全員『女給』を離れて『名誉末女』となります」
「給与などは『末女』と同じ扱いです、デーヴィー技芸学校学務チームに所属となります」
「デーヴィー技芸学校学務チームは当面ブリタニカス・テーションに置きます」
デーヴィー技芸学校学務チームの人員はチーフである玉楼さん以外に、30名で発足しました。
皆さん『名誉末女』、つまり一般女官の扱いですので、レイルロードは問題なく乗車できます。
「孟チーフ、二次加盟の惑星名は決まっているのですか?」
「それがね、ほとんど同じ名前なのよ……」
まあね、元がテラのコピーですからね……
「でも、それだとデーヴィー技芸学校の名前はどうされますか?」
「ナンバーでもつけて校名としましょう」
「第一技芸学校とかですか?」
「それしかないでしょう?」
「デーヴィー第一技芸学校から百番ぐらいまでね、たしか今回の二次加盟は100程でしたよね」
「今回の加盟惑星は107です」
「デーヴィー第一〇七技芸学校ですか……いいでしょう、三次加盟にはその時また考えましょう」
後日、デーヴィー第一技芸学校からデーヴィー第一〇七技芸学校までは、ナンバー・バケーショナル・スクールと呼ばれるようになりました。
とにかく二次加盟惑星に設立されたナンバー・バケーショナル・スクール、三次加盟の話になったとき、費用対効果により技芸学校は設立されませんでした。
「三次加盟ともなるとね……」
「でも、なんとか教育機関を設置したほうが良いのでは?」
今ではセカンドチーフになっている周雨琳さんの意見です。
「そうよね……」
!
「雑仕(ざっし)養成校を設立しましょう、たしか蓬莱にありましたよ」
「雑仕(ざっし)養成校?」
「そう、雑仕女を育成する一年制の実業学校よ」
「デーヴィー雑仕(ざっし)養成校ですか……」
「蓬莱とは違い、読み書きそろばん、程度の基礎学力とメイドと夜伽の実技をみっちりと叩き込むのよ」
「私のように色気がないと、ネットワークでは苦労するでしょう?だからね、夜伽の実技は必要なのよ」
この三次加盟以後に設立されたデーヴィー雑仕(ざっし)養成校は、現地封建領主に敷地とか箱ものとかを用意させました。
「経費は抑えなくてはね」
「生徒は現地封建領主から献上させましょう♪」
「教師はデーヴィー技芸学校に、師範課程を設けて対応しましょう♪」
デーヴィー雑仕(ざっし)養成校も、デーヴィー技芸学校学務チームの扱いとなり、ネットワークの管理府管轄地域に、どしどしと設立される?設立させたのです。
女給さんや雑仕女(ぞうしめ) さんが一杯です、人手不足解消に少しばかり役に立った……のですが……
もともとデーヴィーさんですからね、色っぽいこと……
「これでは内勤女性事務員と変わらないのではありませんか!」
これ、ハウスキーパー事務局が教育RCTへ文句をいったとか……
アマテラスさんが、こっそりと玉楼さんに教えてくれました。
「たまには事務局が百合の会議に出ればいいのよ♪」
「今回の技芸学校や雑仕(ざっし)養成校については、『お伺い』を立てましたからね」
「教育方針については事務局はあずかり知らない、夜伽の実技はネットワークに奉職する女性としては義務、万一ヴィーナス様を誘惑する方がでたら、それは当人の努力のたまもの」
「だそうよ♪」
「どなたがおっしゃったのですか?」
「ハウスキーパー事務局長のダニエラ・ギッシュさん♪」
アマテラスさん、意趣返しをしようと目論んだようですが、事務局は上手く『散茶(さんちゃ)制度』を使っていました。
この件について、百合の会議は不発のようですね。
FIN
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