他の方もおっしゃる通り、処女作と信じ難い程に巧みな表現力に驚かされました。
レイラが既に故人であると明かされた時は胸の奥に穴が空いたような空虚感を感じさせられました。
テーマも芯が通っており、現代に生きる1人の人間として読んでおくべき作品なのかなと思いました。何よりこれだけ重いテーマを扱いきり強烈なメッセージ性を読者に残すことは並大抵の覚悟と責任感でできることではない筈です。心より敬意を表します。

はじめまして、家猫のノラです。
すごいものを読んでしまったと思いました。
こんなに一貫して冷えた小説は中々ないです。短編にしては、かなりのキャラクターが出てくるのに寂しくて、地の文も綿密なのに空いていて、エログロに訴えかける内容なのに、幼すぎる。
大きな身体の中で、小さな弱い心臓が叫んでいるのが垣間見えるようで、それすらも小説の中、狭い界隈に閉じ込められてしまっているように思いました。

やっぱり薬はやっちゃいないですね……怖いです。

『──あの日、記憶に焼きついた、冷え切ったレイラの死体を思い出しながら。』ここ、びっくりしました。いきなり、自然に物語に緩急をつけていて面白いなと思いました！

切ないお話をありがとうございました！

企画へのご参加ありがとうございます。

処女作！私も苦労していますが、見直せば見直すほど適切な言葉選びが磨かれるように思います。すこし単語の選択が不安定かなと。

長所
ページを破る。春を腐らせる。人生を、自分自身を切り売りする。やや抽象的な対象を違う表現で塗り重ねることで、読み手にしっかり理解させていると感じます。また、喪失感や不可逆性の心象がよりずっしりと伝わりました。

短所
ひとつ挙げるとすれば、メッセージ性にブレを感じます。「ページを破る人が少なくなる」願いまで込めてしまうと、「破ったページ」に対する肯定と否定が入り混じるので、ひとつに定まらない心情というリアリティは増す一方で、物語としてのメッセージ性は弱くなると思います。

以上です。うまくまとめられた自信はないですが、すこしでも参考になれば幸いです。今後の執筆活動を応援しています！

拝読しました！
これで処女作は末恐ろしい……
物語としても、社会の闇に関わる部分を鋭く突いており、リアリティ溢れるものでした
この物語を最初に書こうとすること自体が、作者様の才能を感じさせます
想像できない結末、しかも半分以上が実話ということで、楽しみなような恐ろしいような
★★★評価を置いていきますね
執筆、お互いに頑張りましょう！

これが処女作ってマジ…？
私の処女作より文章力や地の文の巧みさ。会話文の自然さ諸々上すぎる…。