第2話 ホロスコープ(天体図)との出逢い
ホロスコープ(天体図)との出逢い
幼い頃から夜空の星を眺めるのが好きでした。
家族が家に入ってしまった後も、
皆なぜ星空を眺めないのだろうかといつも疑問に思っていました。
私が星を好きなのは、またたき、きらきら、
あたたかく、安心する、そして直感的な好きだという感情です。
時に見守ってもらっているような
親しみを感じるとでも言いますか、
そんな感情です。
大人になったある日きれいな大きな赤い火星が地平線に沈むのをみて、
どうやったら地平線に沈んだ後の星を認識したら良いのだろうという疑問を持ちました。
親しみを持つ星が、みえない間も、
今地球の裏側である自分の身体の下の、
どの方向のどの辺にいるのかが、
とても気になったのです。
それを、シンプルにつかむ方法はないのか?
それに答えてくれたのが、
ホロスコープ(天体図)でした。
ホロスコープは、完全な円に水平方向に真っ二つに線を引きます。
それが、水平線で、それより上は見えている(水平線より上にある)星、水平線より下は、見えていないけれども存在する星(地球の裏側にある星)を表します。
また、太陽が照る日中は、太陽が明るすぎて見えない星たちも、今頭上のどの位置にあるかということも示してくれます。
ホロスコープは
可視化できる星と、できない星に関係なく、360度方向の星を記録するのにもってこいなのでした。
宵の明星いわゆる一番星の金星も、
明けの明星(これも金星)も、
太陽の回りを回っているので、
地球からみて動いているのだけど、
どうして夕方も、朝も出てくるのかという疑問もホロスコープを見れば、すぐにわかります。
頭の上を
動いてゆく星や天体(太陽、月、水金火木土天海冥)を、とにかく図形で追いたくて、
出会ったのがホロスコープという地図だったのです。
(しかもそれは、時計であり暦だった)
そして、それは美しい幾何学という旋律を伴って私の星に対する新たな扉を開けました。
(*このページは、先にエッセイにて公開済みのため、エッセイと重複しております)
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