第3話 旅立ちの前。
今日は親方とシ-ラントさんが留守だ、二人は鍛冶ギルドの会議に出席している。俺とモ-トン先輩とインコラ先輩は鉄の端材を使い鍛冶の練習をしている。俺にスキルが有る事を知らない二人が金づちを振り仕上げたのはナイフだ、端材が短いのでこれぐらいしか作れない。
二人が作業する奥で俺もナイフを打ち作り上げる。3人で作り上げたナイフを比べると、シ-ラント先輩がカランのナイフの出来が一番良いと言い出した。
3人は出来たナイフを見比べて切れ味を確かめる事に、俺が表に走り探して来たのが3cm程の太さの木の枝だ、先ずはシ-ラント先輩が切るが切れない、次にモ-トン先輩が遣るも切れない、俺が木の枝を受け取り切ろうとすると、シ-ラント先輩が「見た目が良いが切れるかな?」と言って来たが、俺にスキルが生えて居る事は二人は知らない、俺が「やりますよ。」と言って木を切るとスッパと切れる。
余りに切れ味が良くて自分も驚いたが、二人はもっと驚いている。シ-ラント先輩が「カランお前スキルが生えたんじゃ無いか?」と言って来たが、俺が「俺はまだ見習い3年ですよ。もう直ぐ4年に成りますが生えますかね。」と返すとモ-トン先輩が「俺にもまだ生えていない、カランはまだ早い筈だ。一度調べて貰え。」と言ったが俺が「なんなお金無いですよ。無駄に成るし。」と言うと、二人も「銀貨1枚は大金だよな。」と言いながら、シ-ラント先輩が「しかし切れ味良かったよな。」と言った。
その後二人の先輩が休憩だと言って、自室に戻って行ったが俺は片手剣を打つ積りで端材を探し、3個の端材を一つに纏め片手剣を打ち出来上がった剣で枝を切ると、今度もスッパと切れて申し分ない切れ味だった。
出来たナイフと片手剣に鞘を作りバッグに収納して置き、俺も休憩の為に自室に戻りベッドに横に成って考えている。後2カ月で俺も16才に成るお金は銅貨が100枚近く溜まっているがまだ少ない。今度から休みを利用して冒険者ギルドの依頼を受け稼ごうと考えていた。
俺は今は冒険者ランクがGランクで一番の下っ端だ、なので受ける事が出来るのは町中の雑用と薬草採取位だ、暫く町の外にも出かけていないので薬草採取を受けて稼ぐ積りだ、薬草は10本単位で買い取って暮れて一束銅貨20枚だ。5束取れれば銀貨1枚に成るが山には魔物もいる。そう簡単にソロでは取れないと思う。
薬草採取の為に町を出て西に行けば20分程で山のすそに着く、しかしその近辺は取り尽くされて少ない、纏めて取ろうと思うと魔物が出る辺りに行かないと最近は取れないと聞く、前にモ-トン先輩と行ったが1束取るのが一杯だった。
鍛冶屋は6日仕事して1日休みのサイクルだ、最近モ-トン先輩はデートに忙しく俺はソロで出かける事が多い、今日もモ-トン先輩はデートの用意に忙しく俺が出て来たのも多分知らない、冒険者ギルドに先ずは拠り一応依頼を確認するが、俺が受けれるのは薬草採取位で、それは常設依頼の一つで取って来れば買い取って暮れる。もう一つの常設依頼がゴブリン退治だ、ゴブリンは繁殖力が高く1年で倍増する。多く成ると食べ物を求めて町に近付き偶に人が犠牲に成る。
しかし俺はレベル3のGランクでおまけにソロだ、ゴブリンが1匹だったら何とかなるが、2匹3匹といると多分駄目だと思う。その前にこのモノマネで獲得したスキルを確認する為に書庫に来ていた。
カラン 15才 男 レベル3
HP 22
MP 44
攻撃力 15
防御力 15
素早さ 10
運 20
スキル ・鑑定 ・鍛冶 ・剣技 ・槍術 ・弓術
エキストラスキル ・モノマネ ・魔法バッグ(特大)
称号 ・創造神の加護 ・スキル収集者
鑑定 レベル3 ・目で見た物を鑑定出来る。
鍛冶 レベル3 ・剣やナイフが打てる
・防具も作れる。
剣技 レベル2 ・スラッシュ ・受け流し
槍術 レベル1 ・槍が使える
弓術 レベル1 ・弓が打てる
確認すると鍛冶レベル3に剣術レベル2が生えている。槍術と弓術はレベル1でまだ技は出来ない様だ、しかし剣技が有ればゴブリンが2匹迄なら大丈夫と言う自信が出来た。
森に薬草を取りに行く為に北門に来ている。ここを出ると西に山が聳えている。その前に屋台で肉串を1本買いバレンの様な葉っぱに包みギルドで借りた籠に入れる振りをしてバッグに入れた。
水も瓢箪で自作した器に3こ入れて有るし、パンも昨日2個買ってバッグに入れてある。カランは北門から出ると西に向い山を目指し歩く、20分程歩くと山のすそ野に着いた。
カランは前にモ-トン先輩と来た時の辺りに来たが、薬草は刈り取られ根っこしか残っていない、カランは思い切って奥の方に行く事にした。
最初の辺りから30分程来るとやっと薬草が生えているのを見付けて、摘み始めて2束を集めて休憩する事に、大木の根っこがむき出た所に腰を下ろし、自作の瓢箪の水を飲みバレンに包んだ肉串を齧り取る。
休憩兼腹ごしらえを済まして大木の根元に座っていると、木の後ろの方からグギグゲググゲと言うゴブリンの話声が近付いて来た。
2体のゴブリンが木の向こうから近づいて来ているが、こちらには気が付いていない様なので、カランはバッグから片手剣を出し準備した。
ゴブリンはこちらに気付かずに接近してきながら、相変わらずグギグゲとおしゃべりしながら来るので、俺は相手の気配が掴め木の横に来るのを待って剣を一閃させ、そのままスラッシュでもう一匹を払い切りにした。
ゴブリン2匹を倒して右耳を取りナイフで魔石を抜き取る。俺は直ぐにこの場を離れる選択をして森から出て来た。
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